こんにちは、田中直人です。
2020年テレビ東京『THEカラオケ★バトル』優勝者をはじめ、25年間で1万人以上のボイストレーニング(ボイトレ)をしてきました。
今回『ATOボーカルスクール』25周年を記念して、プロボイストレーナーの私のキャリアの集大成として、ボイストレーニング(ボイトレ)の全知識をまとめました。
「声の全ての悩みを解決したい」、「歌が上手くなりたい」、「ボイストレーニングをとことん究めたい」全ての人へ、本当に必要な情報を提供させて頂きます。
是非ボイストレーニング(ボイトレ)のバイブルとして、末永くご活用ください。
今回のタイトルは『高音を出す方法とは』です。
まずは私が開発した、最先端の無料ボイトレアプリ『毎日ボイトレ』をダウンロードしつつ、こちらの記事を読み進めてください。
- 歌が上手くなる高音を出す練習方法をしりたい
- 地声から裏声まで高い声が自由自在になるやり方をしりたい
- ハイトーンボイスの出し方とボイトレ練習曲をしりたい
1.【プロ直伝】高音が出る!ボイトレの極意【たった5分】
高音を出すには、リラックスして、どこにも力が入っていない状態が理想的です。
なぜなら、息をリラックスして吸うことと吐くことが、高音ボイトレの極意だからです。
高音ボイトレ:①歌う前はストレッチする
短距離走の選手は、いきなり全速力で走りません。そんなことをするとすぐにけがをしてしまいます。歌うことも呼吸と筋肉を使うのでアスリートと同じです。
いきなり思いっきり歌えば喉が壊れます。つまり、まずはストレッチをすることが絶対に必要です。
子どもの頃や、運動をやってる方は、その前の自分に合った準備運動的なもので良いです。
大切なのは、ゆっくりと、リラックスして、大きく呼吸をしながら、身体を大きく伸ばすことです。身体が気持ち良くなる30秒ほどでOKです。
高音ボイトレ:②息をMAXまで吸いましょう
息は、声の源であり、声そのものです。
ガソリンがなければ車が走らないように、息がなければ声は出ませんし歌はうたえません。
「歌は新鮮な息を人に届けること」
「息を吸うことが、歌の9割を決める」
「歌をうたうために息を吸うのではなく、息を吸うために歌をうたうこと」
口を半開きにしながら、鼻を中心に後ろに向かって、口と鼻の両方から息を吸います。
ポイントは鼻7割、口3割です。両方から吸うという経験がない人も多いですが、この機会にマスターしちゃいましょう。
高音ボイトレ:③ため息は最高のリラックス発声法
歌手の歌の完成形を聴いていると、いきなり思いっきり歌わなければいけないという気持ちになってしまいますが、そうすると正しい発声はつかみにくくなります。
高音を出すには、リラックスして、どこにも力が入っていない状態が理想的なので、まずは「ため息」からスタートします。
息をマックスまで吸ってから、上半身を脱力しながら「はーー」とため息を出します。この時しっかり息を吐ききってください。息を吐ききる、マックスに吸う、この繰り返しが大事です。
詳しいトレーニング方法は、こちらの記事をご覧ください。
息をリラックスして吸うことと吐くことが、高音ボイトレの極意なので、高音を出すには、リラックスして、どこにも力が入っていない状態が理想的です。
2.【カラオケで高い声の出し方】歌が上手くなる高音を出す練習方法
歌が上手くなる高音を出す練習方法「カラオケで高い声の出し方」はとにかく、上半身リラックスして、たくさん歌うことです。
なぜなら、日常生活では、しゃべり声の辺りの中低音しか鍛えられず、歌をうたうことによって、はじめて高音が鍛えられるからです。
歌が上手くなる高音を出す練習方法①:憧れのアーティストと、小さな声で一緒に歌う
自分の大好きな曲を、まずは一緒に聴きながら少し遅れて小さな声で歌います。
遅らせる理由は「一瞬耳で聴いて真似しながら歌いたい」からで、小さい声の理由は「力が入りにくい」からです。
これをしっかりやっていくと、耳も鍛えつつ、声帯周辺筋肉のストレッチになります。
ポイントは大きく息を吸いながら、上半身はリラックスして、小さな声で真似しながら歌うことです。
歌が上手くなる高音を出す練習方法②:カラオケやアプリで段階的にキーを上げる
高音は段階的に鍛えていくべきです。
高音を鍛えるためには「憧れのアーティストと小さな声で一緒に歌う」で歌った曲を少しずつキーを上げても、歌えることを目標に、ボイストレーニングを頑張りましょう。
ここで便利なのがの「ポケカラ(pokekara)」というカラオケアプリです。
毎日一歩ずつ前進していくために、録音もして、日記のように残していきましょう。お休みの時や時間のある時にじっくりみて自分の成長記録を楽しむことが出来ます。
もっとカラオケで高音をうまく出せる方法を知りたい方はこちらをご覧ください。
「異性の曲」でレベルアップ
総合的に音域を広げるためには、異性の曲にもチャレンジしましょう。
【男性】であれば女性の曲をそのままの高さで歌ってみます。もちろん全部裏声スタートでOKです。
【女性】であれば男性曲を1オクターブ上で歌ってみましょう。
出ないところは息だけを出すか、その部分は1オクターブ下げて歌ってもOKです。まずは出る所だけでトライしてみましょう!
『高音を出していると喉が痛くなる』という意見もありますが、その通りであれば、今すぐ歌唱を中止してください。喉が痛くならない、リラックスした発声というのが、高音練習の前提となります。
日常生活では、しゃべり声の辺りの中低音しか鍛えられず、歌をうたうことによって、はじめて高音が鍛えられるので、歌が上手くなる高音を出す練習方法「カラオケで高い声の出し方」はとにかく、上半身リラックスして、たくさん歌うことです。
3.【高音完全マニュアル】地声から裏声まで高い声が自由自在
地声から裏声まで、高い声が自由自在に出るようになるためには、声帯の筋肉を鍛えましょう。なぜなら、音の高さは声帯の振動で作られているからです。
高音完全マスターのためには、声帯周辺筋肉をバランスよく鍛える事が、最重要であり、今回は、声帯そのものと言っていい筋肉「甲状披裂筋(以下TA)」と、輪状軟骨と甲状軟骨の間にある「輪状甲状筋(以下CT)」を鍛えていきます。
TA&CTバランス・ストレッチ
①息を大きく吸って、上半身リラックス、あくびの喉で、「ファー」と言いながら、自分の最低音から最高音まで、サイレンのように駆け上がり、そのまま最低音までバランスよく降りていきます。
②感覚としては地声(チェストボイス)・ミックスボイス・裏声(ヘッドボイス)が一つに繋がるイメージです。
③「ファー」が出来たら次に「フェ―」、「フィー」、「フォー」、「フゥー」と実施していきます。
『一人では出来ているかどうかわからず難しい』という意見もありますが、その通りなので、プロのボイストレーナーのオンライン無料体験レッスンで確認しましょう。
音の高さは声帯の振動で作られているので、地声から裏声まで、高い声が自由自在に出るようになるためには、声帯の筋肉を鍛えましょう。
詳しくはこちら
4.【高音をきれいに出す方法】ボイストレーニングで綺麗な高音の出し方【男女別】
ボイストレーニングで、綺麗な高音の出し方を実践するためには、ミックスボイスの習得が不可欠です。
なぜなら、地声、裏声だけでは、声が裏返ってしまい、綺麗な高音にならないからです。
男性の地声の平均的な声域は、C3~G4(mid1C~mid2G)で、裏声は、E4~C5(mid2E~hiC)になります。また、女性の地声の平均的な声域はG3~C5(mid1G~hiC)で、裏声は、B4~E5(hiB~hiE)になります。
つまり、男性であれば(E4~G4)の「ミ、ファ、ファ#、ソ」、女性であれば(B4~C5)の「シ、ド」は、地声でも裏声でも出せる音になります。
どちらでも出せると共に、どちらでも限界の最高音、最低音のため、非常に出しずらく、声が裏返ってしまう現象が起きてしまいます。
このままでは綺麗な高音にならないので、ミックスボイスの習得が必要です。ミックスボイスは、その名の通り、裏声と地声を混ぜる声です。
詳しくは、「ミックスボイスとは」でじっくり解説しますので、こちらをお読み下さい。
まずはこの混ぜる感じ、裏声から段々地声にしていく練習、地声から段々裏声にしていく練習をリラックスして、綺麗なグラデーションで出来るイメージを持って、プロアーティストの歌声を聴きながら、感覚を研ぎ澄ましておいてください。
ミックスボイスがわからないという意見もありますが、その通りなので、しっかりと1記事使って詳しく解説しましたので、もっと知りたい方は【ミックスボイスとは】をご覧ください。
地声、裏声だけでは、声が裏返ってしまい、綺麗な高音にならないので、ボイストレーニングで、綺麗な高音の出し方を実践するためには、ミックスボイスの習得が不可欠です。
詳しくは下の記事をご覧ください
5.【超高音ボイス】ハイトーンボイスの出し方とボイトレ練習曲を解説【男女別】
ハイトーンボイスの出し方は、自分の大好きな超高音ボイスをひたすら完全コピーする事で実現できます。
なぜなら、完全コピーは、楽曲の中で言葉やリズムも含めた、総合的なトレーニングになるからです。
★j-pop女性編:LiSA 『紅蓮華』 -MUSiC CLiP YouTube EDIT ver.-
★j-pop男性編:Official髭男dism – Pretender[Official Video]
★洋楽女性編:Mariah Carey – Emotions
★洋楽男性編:Michael Jackson – Bad (Shortened Version)
『自分には歌えるようになりたい大好きな曲がある』という意見もありますが、その通りなので、その場合は、その曲をマスターしましょう。
とにかく完コピです。歌詞カードを用意して、たくさん聴いて、ブレスポイントや言葉のニュアンス、声の表情や抑揚をとらえて、自分の声を録音して、再生を繰り返します。
まずは、1曲完全コピー出来れば、自分のテクニックの引き出しに、たくさんのものが入り、次の曲以降は、だんだん楽に出来るようになります。
完全コピーは、楽曲の中で言葉やリズムも含めた、総合的なトレーニングになるので、ハイトーンボイスの出し方は、自分の大好きな超高音ボイスをひたすら完全コピーする事で実現できます。
ハイトーンボイスのボイトレ練習曲をもっと知りたい方は記事をご覧ください
6.【高音が出ない+高音がかすれる】カラオケで高い声が出せる練習方法
高音が出ない+高音がかすれる人は、まず自分の音域を知る事が最重要です。
なぜなら、音域はいきなり広くはならず、練習で段階的に広がっていくものだからです。
まずは自分の最低音、最高音をこちらで調べましょう。
★声域のチェックアプリ「チューナー n-Track Tuner」
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- 「あ」「い」「う」「え」「お」全ての母音で、ゆっくり大きく息を吸って、リラックスしながら声を出し、自分の一番最低音と最高音を知ります。
- その音域にあわせた曲を探して、一番歌いやすいキーで歌って、録音します。
- その録音を聴きながら、修正点をメモし、音域が出ているかを確認して、まだ余裕があるようであれば、段階的に半音ずつ、キーをあげていきます。
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『音域にあわせた曲が見つけられない』という意見もありますが、その通りなので、まずは知っている曲を無理ないキーを見つけて、歌いはじめましょう。
リラックスして楽に歌えるようになったら、半音ずつ段階的に上げていくことで、確実に音域が広がり、高音が出るようになります。
音域はいきなり広くはならず、練習で段階的に広がっていくものなので、高音が出ない+高音がかすれる人は、まず自分の音域を知る事が最重要です。
詳しくは以下の記事をチェック!
まとめ
- 歌が上手くなる高音を出す練習方法がわかった
- 地声から裏声まで高い声が自由自在になるやり方がわかった
- ハイトーンボイスの出し方とボイトレ練習曲がわかった
ここまでお読み頂きありがとうございます。
是非とも一度無料体験レッスンで、専門家による、プロのボイストレーニングを受けてみてください。
【高音を出す方法とは】をじっくりとお教えいたします。
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『身体が常にリラックスできない』という意見もありますが、その通りなので、まずは自分なりにリラックスする方法を見つけてください。
リラックスしたら、ゆっくり気持ちよく大きくて深い呼吸を入れていき、柔らかく気持ちよく 息を吐けるようになりましょう。