こんにちは、田中直人です。
私はプロのボイストレーナーとして、25年間で1万人以上のボイストレーニング(ボイトレ)をしてきました。
ミックスボイスは、ボイストレーニングの最も重要なトレーニングの一つです。
ミックスボイスを知るまでは、地声(チェストボイス)と裏声(ヘッドボイス)しか、皆さん知らないわけですから。
このミックスボイスを知る事で、声が良くなる、歌が上手くなる階段を登りはじめます。
今回はミックスボイス(ミックスボイスの出し方)をボイストレーニングで、簡単にマスターする方法をお伝えします。
今まで1万人以上の生徒さんに、ミックスボイスを教えてきたノウハウを集結して、誰もが簡単に出来るよう、お話していきます。
今回のタイトルは、【ミックスボイス】ボイストレーニング で簡単にマスターする方法です。
まずは私が開発した、最先端の無料ボイトレアプリ『毎日ボイトレ』をダウンロードしつつ、こちらの記事を読み進めてください。
- ミックスボイスを知りたい
- ミックスボイスを簡単にマスターする方法を知りたい
- ミックスボイスボイトレを知りたい
1.ミックスボイス(ミックスボイスの出し方)を簡単にマスターする方法
ミックスボイスを簡単にマスターする方法は、地声(チェストボイス)の最高音と、裏声(ヘッドボイス)の最低音を知り、その交わる音域を知ることです。
なぜなら、まずはその音域をミックスボイスにすることが、ミックスボイスのスタートだからです。
改めてミックスボイスとは何でしょうか?
直訳すると、「混ぜる声」「混じる声」です。
そうです。
地声(チェストボイス)と、裏声(ヘッドボイス)を混ぜる声が、ミックスボイスです。
それぞれ単独で出したことはあるけど、どうやって混ぜるのか、全く想像つかない人も多いかも知れません。
でも皆さん実は既にミックスボイス出来ている可能性があるんです!
それは、地声で凄い高いキーの曲を歌う時です。
そのまま地声で行くのはきつくて、でも完全にひっくり返った裏声出はない声が出たことはないでしょうか?
逆もあります。
高音域でずっと裏声で歌っていて、低くなってきて裏声が辛くなったとき、完全に地声にひっくり返ったわけではない、でも裏声ではない感覚の声が出たことはないでしょうか。
これは、力が入って歌っている人には、経験のないことかもしれません。
でも、その瞬間たまたま「パンッ」と力が抜けた時、ミックスボイスは生まれます。
楽にいつもより高い声が出ているときはないでしょうか?
いつも出ていた高い音が、今日は全く出ないという日はないでしょうか?
これもミックスボイスの魔法です。
楽にいつもより高い声が出ているとき、その時は、ミックスボイスが出ていた可能性が高いのです。
つまり、この魔法の最大のポイントは力を完全に抜ききるという事です。
人は高音域を目指せば目指すほど、力が入っていく傾向があります。
ミックスボイスを出すためには、高音域になればなるほど、力を抜いていくのです。
これは音楽的にも理にかなっています。
音が高くなれば高くなるほど、通常声は大きくなっていきます。
その時に、どんどん力を抜いて、声量を変えずに上がっていくのです。
そうすると、あら不思議。
どこまででも高音が伸びるようになります。
これがミックスボイスです。
地声でどんどん高音を出していくことに、ほとんどの人は力が加わっていきます。
「私は、絶対に力を入れないと高音は出せません」みたいに宣言する人もいるほどです笑。
そのような人は、ミックスボイスをあきらめなければいけないのか?
いやいや!まだまだチャンスはあります。
今度は、裏声(ヘッドボイス)で高音を出して、そのまま音域を下げていけば良いのです。
裏声で音域を下げる時に、やはり力んでしまうと、簡単に地声にひっくり返ってしまいます。
そうならないように、裏声でどんどん低い声に向かいながら、上半身の力みを完全にとって、優しく柔らかく、出し続けるのです。
どうでしょう?
低い声がいつもと違う声になりませんでしたか?
低い声がいつもの地声と違う声質。
これがミックスボイスです!
つまりミックスボイスは、
地声の最高音と、裏声の最低音を知り、
まずは、その音域を力まず出し続けることで、
その2つが融合し、ミックスします。
これが、”ミックスボイスの出し方”です。
出来てしまった方、既に出来ていたことを認識できた方、おめでとうございます!!
この方法でミックスボイス出来ませんでした、という方も多いと思います。
声や声帯は、骨格や筋肉、顔の形が全員違うように、人それぞれです。
色々な癖がついている方も多いです。まだ出来ていない方には、次の章で出来るコンテンツを用意しています。頑張ってトライしていきましょう。
まずはその音域をミックスボイスにすることが、ミックスボイスのスタートなので、ミックスボイスを簡単にマスターする方法は、地声(チェストボイス)の最高音と、裏声(ヘッドボイス)の最低音を知り、その交わる音域を知ることです。
2.地声(チェストボイス)と裏声(ヘッドボイス)の音域チェック
スマホで簡単にできる、地声(チェストボイス)と裏声(ヘッドボイス)の音域チェックは、ミックスボイス習得に不可欠です。
なぜなら、それぞれの音域の被っている部分を認識し、フォーカスして声を出すことで、ミックスボイスがマスターできるです。
さー本格的に、ミックスボイス習得を目指して進んでいきましょう。
皆さんは自分の地声と、裏声の音域はご存知でしょうか?
もし知らないという方、本当にラッキーです!
今日はじめて、あなたの声の音域を知ることが出来るからです。
しかも無料のスマホアプリで簡単に出来てしまうんです!
音域測定アプリ
チューナー n-Track Tuner
地声(チェストボイス)の音域チェック
アプリを使って、まずは地声の最低音を出してみましょう。
無理せず、自分のしゃべり声辺りから、「あー」と声を出して、少しずつ声を低くしていきましょう。
とにかく喉に負担のない形で、一番低い声が出たらメモりましょう。
平均的な男性であれば、F2 87.307Hz
女性であれば、A3 220Hzあたりでしょうか。
競うものではないので、自分の楽なスタイルで行いましょう。
次に地声の最高音のチェックです。
やはりしゃべり声の辺りの声で、「あー」と言いながら地声のまま上がっていきましょう。
こちらは
男性であれば、 E4 349.228Hz
女性であれば、 A#4 466.164Hz
あたりでしょうか。
この数値は、本当に人それぞれ全く違います。
参考までに書いているだけなので、自分の楽に出る本当の音域をメモしましょう。
裏声(ヘッドボイス)の音域チェック
次に裏声の最高音を出してみましょう。
無理せず、楽に軽く裏声を「あー」と出して、少しずつ声を高くしていきましょう。
とにかく喉に負担のない形で、一番高い声が出たらメモりましょう。
男性であれば、D5 587.330Hz
女性であれば、G5 783.991Hzあたりでしょうか。
競うものではないので、自分の楽なスタイルで行いましょう。
次に裏声の最低音のチェックです。
やはり楽な裏声で、「あー」と言いながら下がっていきましょう。
こちらは
男性であれば、 C#4 277.183Hz
女性であれば、 F#4 369.994Hz
あたりでしょうか。
こんな簡単なことで、あなたの音域が分かってしまいました。
控えめに言って最高ですね!
そして、この中で地声の最高音から、裏声の最低音を力を抜いてボイストレーニングすれば良いのです。
私の参考メモですと、
男性 裏声の最低音 C#4 277.183Hz
地声の最高音 E4 349.228Hz
女性 裏声の最低音 F#4 369.994Hz
地声の最高音 A#4 466.164Hz
つまり、男性はC#4 277.183Hz~ E4 349.228Hzの間
女性は、F#4 369.994Hz~A#4 466.164Hzの間を
力を抜いて発声する事で、ミックスボイス習得が近づきます。
このメモした数値をもとに、次の章「ミックスボイスボイトレ」で、あなただけの素敵なミックスボイスを完成させましょう。
裏声の最低音がどこなのか良く分からない、という意見もあります。その通りです。
裏声で、低い音を出しながら、軽く力を抜いて、その声のポジションや声質が変わらず行けている所までを裏声の最低音としましょう。
曖昧であれば録音しながら聴き比べて、明らかに地声に変わったところを最低音としましょう。
それぞれの音域の被っている部分を認識し、フォーカスして声を出すことで、ミックスボイスがマスターできるので、スマホで簡単にできる、地声(チェストボイス)と裏声(ヘッドボイス)の音域チェックは、ミックスボイス習得に不可欠です。
3.ミックスボイス ボイトレ
ミックスボイス ボイトレは、裏声の最低音から、地声の最高音までを何度も、何度もトレーニングしていくことでマスター出来ます。
なぜなら、その音域をトレーニングし続けることで、裏声と地声が混ざり、理想的なミックスボイスが完成するからです。
ミックスボイス ボイトレです。
既にミックスするべき音域を皆さん知っているので、本当に素晴らしいです。
簡単にできる方法は次の3つです。
リップロール
- しっかり息を吸って、上半身を完全リラックス、下半身とインナーマッスルを支えて、くちびるを「プルプルプルー」とさせます。
- 上手く出来ない方は、自転車の補助輪のように、両手を頬に沿えましょう。
- このリップロールで、裏声の最低音から、地声の最高音を何度もつなげて行います。
- 上手く出来るようになったら、段々とその音域を広げていき、地声の最低音から、裏声の最高音までリップロールしていきましょう。
無理せずリラックスして行うことが鉄則です。
リップロールについては、詳しくはこちらの記事もご覧ください。
ハミング
次に、リップロール実施した、同じことをハミングします。
- やはりリラックスして、口を閉じて、口と鼻の中を意識しながら、裏声の最低音から地声の最高音を何度も行き来しましょう。
- しっかり出来ているか、録音と再生を繰り返しましょう。
- リップロールと同じように、最終的には、地声の最低音から、裏声の最高音まで、自由自在につなげていけるように、毎日1分でも良いので、練習を続けましょう。
声帯筋トレ・ストレッチ
- 最後に、しっかりと息を吸って、上半身完全リラックス、下半身をしっかり支えて、「ふぁー」と発声しながら、地声の最低音から、裏声の最高音まで声を繋げて、そのまま地声の最低音まで下りる練習をしましょう。
- 上手くいかない場合は、やはり、裏声の最低音と地声の最高音を何度も繰り返しつなげるところからはじめましょう。
- 「ふぁー」が出来るようになったら、「ふぇー」、「ふぃー」、「ふぉー」、「ふぅー」と全ての母音でしっかりと出来るようになりましょう。
地声、ミックス、裏声を繋げることで、声帯の筋トレにもストレッチにもなります。
録音して、再生して、きれいに出来ているか確認しながら、トレーニングを続けていきましょう。
これで、ミックスボイスの完成です。
お疲れ様でした!
ミックスボイス出来ているかわからない、という意見もありますが、その通りだと思います。
是非とも、一度ATOボーカルスクールのオンライン無料体験にお越しください。
全ての母音でミックスボイス出来るよう、丁寧にレッスンさせて頂きます。
その音域をトレーニングし続けることで、裏声と地声が混ざり、理想的なミックスボイスが完成するので、ミックスボイスボイトレは、裏声の最低音から、地声の最高音までを何度も、何度もトレーニングしていくことでマスター出来ます。
まとめ
- ミックスボイスがわかった
- ミックスボイスを簡単にマスターする方法がわかった
- ミックスボイスボイトレがわかった
ここまでお読み頂きありがとうございます。是非とも一度無料体験レッスンで、専門家による、プロのボイストレーニングを受けてみてください。【ミックスボイス】ボイストレーニング で簡単にマスターする方法をじっくりと、お教えいたします。
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