こんにちは、田中直人です。
私はプロのボイストレーナーとして、25年間で1万人以上の歌唱指導(ボイトレ)をしてきました。
今回は、カラオケでビブラートができない理由を解説します。
どうしてビブラートが出来ないのでしょうか。
それは、音ではビブラートを聴いたことはありますが、その仕組みを知らないからです。
ビブラートの仕組が分かれば、段階的にビブラートは出来るようになります。
ビブラートをマスターする事で、あなたの歌が格段に魅力的になります。
今まで、25年間たくさんのビブラートが出来ない生徒さんに、ビブラートを教えてきたノウハウを集結して、誰もがビブラートを出来るように、解説していきます。
今回のタイトルは、【ビブラートが出来ない理由】カラオケでビブラートができないを解説です。
まずは私が開発した、最先端の無料ボイトレアプリ『毎日ボイトレ』をダウンロードしつつ、こちらの記事を読み進めてください。
- ビブラートが出来ない理由を知りたい
- ビブラートを知りたい
- カラオケでビブラートができない理由をしりたい
1.カラオケでビブラートができない理由
カラオケでビブラートができない理由は、ビブラートの仕組を知らないからです。
なぜなら、ビブラートは、しっかりと仕組を理解していないと、出来るようにならないからです。
ビブラートやりたい!と思って挑戦している人、多いと思います。
YouTubeを見たりしながら。
でも、中々出来るようになりません。
なぜでしょうか。
それはビブラートの仕組を知らないからです。
今回はビブラートの仕組を解説していきます。
ビブラートの仕組
- ビブラートは1秒間に6回程度、音程を半音程度、周期的に揺らす
- 全身MAXの呼吸、上半身完全リラックス、下半身の支えが必要
- 音楽に合わせて、最適なビブラートが必要なため、声帯で音程を周期的に揺らす
それぞれ解説します。
1.ビブラートは1秒間に6回程度、音程を半音程度、周期的に揺らす
ビブラートは、ただ声が震えているわけではありません。
揺れていれば何でも良いというわけではありません。
音楽のジャンルやテンポにもよりますが
以下のことが必要です。
- 1秒間に6回程度
- 音程の幅は半音程度
- 周期的に揺らす
スピード
まずスピードです。
大きいビブラートの場合は、1秒間に6回以下。
小さいビブラートの場合は、1秒間に6回以上。
平均的なビブラートの場合は、1秒間に6回。
周期的に揺らします。
音程の幅
次に音程の幅です。
大きいビブラートの場合は、半音以上。
小さいビブラートの場合は、半音以下。
平均的なビブラートの場合は、半音。
周期的に揺らします。
まずは、これをしっかりと知ることが重要です。
次に、フィジカルです。
2.全身MAXの呼吸、上半身完全リラックス、下半身の支えが必要
まず、ビブラートが出来ない人に多いのが、呼吸が浅いことです。
浅い呼吸でビブラートをしようとしても、周期的に音を揺らすほどの安定した息を供給できず、ただ苦しむことになります。
ですので、ビブラートには「全身MAXの呼吸」が不可欠です。
次に、ビブラートが出来ない人に多いのが、力で声を揺らそうとする人です。
喉や顎に力を入れて、ビブラートをしようとします。
力で1秒間に6回、周期的に声を揺らせると思いますか?
これだけ高速で、尚且つ周期的に安定して音を揺らすためには、
「上半身完全リラックス」が不可欠です。
そして、安定した息の供給、上半身完全リラックスを達成するために、「下半身の支え」が不可欠です。
これを出来ていないで、ただ口先だけでビブラートをやろうとしても、いつまで経っても出来るようにはなりません。
このフィジカルトレーニングは、100%完成してからでないとビブラートは出来ないというわけではありません。
このフィジカルトレーニングを知るだけで、そして意識するだけで、ビブラートが出来てしまうこともあるほどです。
さらにビブラートを練習するとこで、このフィジカルが鍛えられる相乗効果もあります。
ですので、呼吸、上半身のリラックス、下半身の支えを鍛えながら、ビブラートを鍛えていきましょう。
次に、自由自在なビブラートを身に付けることが必要な理由についてです。
3.音楽に合わせて、最適なビブラートが必要なため、声帯で音程を周期的に揺らす
ビブラートは、音楽のジャンルやテンポ、その曲の歌詞やストーリー、表情にあわせて、自由自在にあやつる必要があります。
なぜなら、バラードやアップテンポ、ミュージカルやロック、演歌で全部同じビブラートをしていたら、聴いている人はどんな気分になるでしょうか。
純粋に音を楽しめませんよね?
歌っている方も、純粋に楽しくないと思います。
テンポやリズム、ジャンルあわせて、様々なビブラートをあやつる必要があります。
横隔膜ビブラートや、顎を揺らすビブラートが、息詰まるのはこのためです。
「この曲はゆったりだから、スピードもゆったり、幅が大きいビブラートを入れよう」
「アップテンポでタイトな曲だから、早いスピードで、幅の小さいビブラートを入れよう」
このように、0.1秒単位で、1セント単位の音域の幅を音楽に合わせて、周期的に揺らす必要があります。
それが出来るのは、声帯で音程を揺らすことだけなのです。
ですので、ビブラートをマスターするには、声帯で出来るようになるという事が必要なのです。
この3つの仕組を理解するだけで、あなたの出来なかったビブラートは、出来る方向に向かっていきます。
次の章では、簡単にビブラートが出来る方法をお教えします。
横隔膜を使え、顎を揺らすを習ったという意見もありますが、その通りですが、そのままでは、楽曲にあわせて自由自在にコントロール出来るビブラートは身に付きません。ビブラートは音楽の表現力の一つです。その音楽に合わせて様々な揺れを表現する必要があります。ですので、声帯で音程を揺らすビブラートをマスターしましょう。
ビブラートは、しっかりと仕組を理解していないと、出来るようにならないので、カラオケでビブラートができない理由は、ビブラートの仕組を知らないからです。
2.簡単にビブラートができるようになる方法
簡単にビブラートができるようになる方法は、1秒間に6回と、半音揺らす感覚を身体で覚える事です。
なぜなら、ビブラートは頭で考えなくても身体が覚えて、いつでもスイッチを押せば出来る状態になることが必要だからです。
ビブラートが出来ない人の話で出て来ました。
- 1秒間に6回
- 半音
まずはビブラートをマスターするためには、この感覚を完全に身体に覚えてもらうという事が必要です。
イメージで言うと、縄跳びをはじめて飛ぶときのような感じです。
縄を周期的に回して、ジャンプしますよね。
その時に毎回何秒で回して、何秒でジャンプして、手の形はこうで、足の形はこうで、と考えましたでしょうか。
そういう時期もあったかもしれませんが、飛べるようになっているときは、身体が覚えて、自動的に縄をまわして、自動的に飛んでますよね。
周期的に。
あの感覚です。
音楽のジャンルやテンポにあわせてというのは、例えば、縄の大きさや、太さ、材質や、地面状態、自分の服装、大人数で飛ぶときや、二重跳びのような感じです。
それぞれの状況で、縄を回すスピードや、飛ぶタイミング、飛ぶ高さが変わってくると思います。
この縄を回して、飛ぶ回数が、音程を揺らす回数で、飛ぶ高さが音程の幅という感じです。
皆さん縄跳びできますか?
はじめは出来なかったかもしれません。
でも今は出来る人の方が多いと思います。
ビブラートも同じです。
はじめは出来なかったかもしれません。
でも縄跳びのように繰り返し練習することで出来るようになります。
縄跳びと同じように身体が覚えるとによって。
「ビブラートを練習していたが出来るようにならなかった」
という意見もあると思いますが、それは練習方法が間違っていました。
今から正しい練習方法をお伝えするので、安心してください。
正しい練習方法・・・
- 1秒間に6回を身体で覚える
- 半音を身体で覚える
です。
それでは進めていきましょう。
簡単にビブラートが出来る練習方法
1. 1秒間に6回を身体で覚える
無料のアプリでメトロノームを用意してください。
テンポを180に鳴らします。
この状態で、1秒間に3回音が鳴ります。
メトロノームはテンポを60に設定すると1秒に1回音が鳴ります。
つまり120にすると1秒間に2回、180にすると1秒間に3回音が鳴るのです。
実際鳴らしてみてください。
「カッ・カッ・カッ」
これで1秒です。
ビブラートをマスターするためには、この
「カ・ッ・カ・ッ・カ・ッ」
6回を身体で覚えればよいのです。
2.半音を身体で覚える
ここで、やはり無料アプリ等で、半音を鳴らします。
すきな高さの音と、その半音下の音を鳴らしてみてください。
「ド」であれば「シ」ですね。
「ド」・「シ」・「ド」・「シ」・「ド」・「シ」・「ド」・「シ」
これを
「あぁあぁあぁあぁ」
と歌って半音を覚えましょう。
半音を身体で覚えたら、もう一度メトロノームに戻ります。
メトロノーム180をかけます。
「カ・ッ・カ・ッ・カ・ッ」
これで1秒です。
この中で半音で「あぁあぁあぁ」を言えれば合格です。
それではチャレンジしましょう。
1.「カ・ッ・カ・ッ・カ・ッ・カ・ッ」
「あーーーーーー・ぁーーーーーー」
まずは、2拍ではじめの「あ」を言います。
その後の2拍で、半音下の「ぁ」を言います。
まずはこれを慣れるまでやります。
2.「カ・ッ・カ・ッ・カ・ッ・カ・ッ」
「あーー・ぁーー・ぁーー・あーー」
次に、1拍ではじめの「あ」を言います。
その後の1拍で、半音下の「ぁ」を言います。
この時点で、1秒間に3回半音に揺らしています。
これも出来るようになるまで何度でもやります。
3.「カ・ッ・カ・ッ・カ・ッ・カ・ッ」
「あ・ぁ・あ・ぁ・あ・ぁ・あ・ぁ」
最後に、半拍ではじめの「あ」を言います。
その後の半拍で、半音下の「ぁ」を言います。
これが、1秒間に6回半音を周期的に揺らすという事です。
1日1回毎日やりましょう。
どんどんスムーズに出来るようになります。
縄跳びのようにどんどん飛べる回数が増えていきます。
そして、いつの間にいつでもビブラートが出来るようになります。
「ド」・「シ」ではビブラートが出来るようになったが、それ以外の音で出来ないという意見もありますが、その通りです。
「ド」・「シ」が出来るようになったら、どんどん他の音でも出来るようになるように練習しましょう。
また、母音も「あ」が出来るようになったら、「い」・「う」・「え」・「お」と他の母音でも出来るようになりましょう。一度出来るようになると、それ以外の音や母音は、簡単に早く身に着けることが出来ます。お楽しみに!
ビブラートは頭で考えなくても身体が覚えて、いつでもスイッチを押せば出来る状態になることが必要なので、簡単にビブラートができるようになる方法は、1秒間に6回と、半音揺らす感覚を身体で覚える事です。
まとめ
- ビブラートが出来ない理由がわかった
- ビブラートがわかった
- カラオケでビブラートができない理由がわかった
ここまでお読み頂きありがとうございます。是非とも一度無料体験レッスンで、専門家による、プロのボイストレーニングを受けてみてください。【ビブラートが出来ない理由】カラオケでビブラートができないを解説をじっくりと、お教えいたします。
オンラインボイトレを無料体験してみませんか?
ATOボーカルスクールは
25年間で10000人以上を笑顔に!