こんにちは、田中直人です。
私はプロのボイストレーナーとして、25年間で1万人以上のボイストレーニングと歌唱指導をして、声の悩みを解決してきました。
今回は、本当に魅力的な声を獲得できる、咽頭共鳴について解説します。
人はそれぞれ、世界で一つだけの素晴らしい声を持っています。
同じメロディを歌っても、全く違う歌になります。
これは咽頭共鳴のおかげです。
咽頭共鳴を使って、自分だけの魅力的な声をつくりましょう。
今まで、25年間たくさんの生徒さんに、教えてきたノウハウを集結して、じっくりと倍音を解説していきます。
今回のタイトルは、【共鳴腔とは】咽頭腔ボイトレによる咽頭共鳴で声を響かせる方法です。
まずは私が開発した、最先端の無料ボイトレアプリ『毎日ボイトレ』をダウンロードしつつ、こちらの記事を読み進めてください。
- 共鳴腔とは何かを知りたい
- 咽頭腔ボイトレを知りたい
- 咽頭共鳴で声を響かせる方法を知りたい
1.共鳴腔とは
共鳴腔とは、身体の中で声を共鳴させて、響かせるスピーカーです。
なぜなら、声帯から発する声の源はとても小さく、共鳴腔がなければ、声として人に伝わる響きにならないからです。
共鳴腔とは何でしょうか?
聴いたことはあるという人は多いですが、説明してと言っても答えられる人は少ないのでしょうか。
それは、なぜなら目に見えない場所だからです。
そして、自然に声を出す時に機能してしまっているので、共鳴腔を使ってと、意識しづらいのです。
人の身体の中には、共鳴腔が5つあります。
喉頭室、梨状陥凹、咽頭腔、口腔、鼻腔です。
この中で、ボイトレ的に共鳴腔として、皆さんに知ってもらいたいのは、次の3つです。
咽頭腔、口腔、鼻腔。この3つを説明していきます。
咽頭腔
最も大きく、最も重要な共鳴腔です。
この咽頭腔のおかげで、人は言葉を発することが出来るようになりました。
サルはこの咽頭腔が小さく、言葉を発する事が出来ないのです。
その人の声質にも最も重要な共鳴腔。
これで、声の方向性や、性格が決まります。
つまり、ここを自由自在に使う事で、魅力的な声を出すことが出来ます。
次章以降では、この咽頭腔ボイトレ、咽頭共鳴について、じっくりと解説していきます。
口腔
口の中です。
咽頭腔から繋がる、とても重要な共鳴腔です。
特に口腔内にある「軟口蓋」。
これは、声をしっかりと発声するための反射板のようなものです。
お腹からの息をこの軟口蓋に当てることによって、正しい発声が実現出来ます。
そして、口腔には舌があり、それが、歌が上手く歌えない人のほとんどの原因になっています。
この舌の使い方が上手い人は歌うま、苦手な人は歌が上手くないという、特徴があります。
声がこもる、通らない、どもる等の原因もこの口腔内の舌の使い方がポイントになります。
舌をティッシュで掴んで前に出したり、ぐるぐるまわしたり、上下左右運動を通してストレッチをすることで、良い声が出せるようになっていきます。
詳しくは、私のこちらの本の中の表情筋トレーニングを参考にしてください。
鼻腔
声帯から最も遠い、鼻腔。
鼻の中です。
これは、想像以上に広いです。
そして、この鼻腔を上手く使うと、声はとっても魅力的になります。
これらを料理に例えると・・
咽頭腔で素材を一番良い状態でまな板に置いて、口腔で煮たり焼いたり、蒸したりと調理して、鼻腔で調味料等で味付けして完成といった感じです。
まずは、素材が最も大事なので、そこは咽頭腔。
それを最適に調理するのが、口腔。
最後に美味しい味付けにするのが、鼻腔です。
どれも外せませんね。
咽頭腔は、呼吸と声帯で作られた、種をしっかりと育てて、最も新鮮で美しい、料理の素材をつくる事が出来ます。
そして口腔は、軟口蓋がまな板、舌が包丁、歯や唇がフライパンや鍋のようです。
大きく開けたり、小さくしたりは、強火、弱火と言った感じです。
私も段々調子に乗ってきてますね。
皆さんのイメージがしやすいように、調子に乗ってます。笑
鼻腔は、味付け。
塩や胡椒、醬油やソース、クレイジーソルトなども使って、声を魅力的に美味しく味付けします。
共鳴腔のイメージは、完全に理解できたと思います。笑
つまり段階的に鍛えていくことが必要です。
まずは咽頭腔。
しっかりと声の素材を美しく提供できるように。
そして、口腔。
しっかりと調理の技術を習得して、正しく調理できるように。
でもこれだけでは、美味しくありません。
ここまで出来たら、最後に鼻腔で味付けにこだわります。
自分の共鳴腔はどこまでコントロール出来ますか?
これを目安に魅力的な声を作っていきましょう!
それぞれを分離してイメージできないという意見もありますが、その通りだと思います。
まずは、共鳴腔とGoogleで検索して、咽頭腔、口腔、鼻腔の位置や大きさを頭の中にインプットしましょう。
そして、これらを使って、声を料理のように魅力的に美味しく完成させるというイメージを身体で覚えましょう。録音再生をすると、美味しいかまずいかわかると思います。
録音再生を繰り返して、美味しくて魅力的な声に仕上げていきましょう。
声帯から発する声の源はとても小さく、共鳴腔がなければ、声として人に伝わる響きにならないので、共鳴腔とは、身体の中で声を共鳴させて、響かせるスピーカーです。
2.咽頭腔ボイトレ
咽頭腔ボイトレをマスターすることで、発声関与筋の筋トレと共に、共鳴が美しく魅力的になります。
なぜなら、声をピンポイントにおく最適な場所を身体が覚える事で、声を自由自在にコントロール出来るようになるからです。
咽頭腔ボイトレ。
名前は難しそうですが、やることは基礎の基礎で超簡単です。
誰でも出来ますので安心してください。
漢字が難しいだけですから。
わかりやすく、簡単に解説します。
いんとうくうボイトレ
まずは、こちらを見てください。
世界3大ボイストレーナーと言われている、フレデリック・フースラー氏の提唱したアンザッツです。
アンザッツとは、声をおく最適なイメージの場所です。
今回は、特別に、マネージャーさんにアンザッツの図を作って頂きました。
こちらの素晴らしい図をご覧ください。
咽頭腔ボイトレでは、このアンザッツ1から6まで、3はaとbがあるので、全部で7か所の場所に声をおくイメージで発声することで、発声関与筋と、共鳴腔を同時に鍛えることが出来るようになります。
それでは実践していきましょう!
咽頭腔ボイトレ
- まずは、ゆっくりと呼吸をしながら、両肩とつま先をピッと伸ばして、脱力して、息を全て吐ききってください。
- 全身の力を抜き、息を最大まで吸って、体重をしっかりと下に落としながら、「ふあー」とサイレンのように、自分の最低音から、最高音まで柔らかく発声します。
- この時にまず、自分の最低音は、アンザッツ2に声をおくところからスタートします。
- 両手をアンザッツ2において、声を出しはじめ、その後、サイレンの音程が上がるごとに、アンザッツ1,3b、3a、5,4,6と右手でおく場所をしっかりと指示しながら、最高音まで到達します。
- ロングトーンのまま、今度は最低音に向かって、アンザッツ6,4,5,3a、3b、1,2と声をおいてきます。
ゆっくりとやりましょう。
出来ましたでしょうか。
右手でおく場所をしっかりとイメージしましょう。
左では、ずっとアンザッツ2にいましょう。
やりづらければ、手は逆の手を使っても良いです。
大事なことは、しっかりと7つの場所に声をおいていくという作業です。
このときに筋肉の動きや、響きが少しずつ変化していることを観察出来るようになればOKです。
「ふあー」が出来たら、「ふえー」、「ふいー」、「ふおー」、「ふうー」と全ての母音で行いましょう。
響きの違いを感じるためには、やはり録音再生を繰り返しましょう。
これが出来るようになると、発声関与筋を鍛えながら、共鳴腔を開発できるようになります。
頑張っていきましょう!
響きが変わらないという意見もありますが、はじめはその通りかもしれません。
成長していくにつれて、耳が鍛えられることで、繊細な音の違いを感じることが出来るようになりますし、音をおくイメージを身体が覚えることで、響きの違いが段階的に明確になっていきます。
とにかくリラックスして、トレーニングを続けていきましょう。
声をピンポイントにおく最適な場所を身体が覚える事で、声を自由自在にコントロール出来るようになるので、咽頭腔ボイトレをマスターすることで、発声関与筋の筋トレと共に、共鳴が美しく魅力的になります。
3.咽頭共鳴で声を響かせる方法
咽頭共鳴で声を響かせる方法は、何もしない事です。
なぜなら、何かしようとしてどこかに力みが出ると、声の響きはなくなるからです。
咽頭腔ボイトレしっかりと出来ましたでしょうか。
これで7色の響きをつくる事も夢ではありませんね。
ところで、「咽頭共鳴で声を響かせる方法が知りたい。」とよく質問を受けます。
答えは、「何もしなくて良い」です。
咽頭共鳴させようということでは、力みが生まれむしろ響きがなくなります。
ですので、アンザッツで、音をおくという事以外、何もしなくて良いです。
特に咽頭共鳴にこだわって、何かを使用とすることはやめましょう
素材はそのまま提供できることが一番良いのです。
あなたのありのままの声が一番素敵です。
何もしない事、それが咽頭共鳴です。
もっと響かせたいという意見もありますが、その通りかもしれません。
ですが、響かせようとすると声は響かないのです。
大きな声を出そうと、力を入れれば入れるほど、大きな声が出ないのと同じ原理です。
響きというのは自然に逆らえません。
地球の重力に委ねることで、声は自然に響くのです。この感覚を掴めたら本物です。
自分の成長を楽しんでいきましょう。
何かしようとしてどこかに力みが出ると、声の響きはなくなるので、咽頭共鳴で声を響かせる方法は、何もしない事です。
まとめ
- 共鳴腔とは何かがわかった
- 咽頭腔ボイトレがわかった
- 咽頭共鳴で声を響かせる方法がわかった
ここまでお読み頂きありがとうございます。是非とも一度無料体験レッスンで、専門家による、プロのボイストレーニングを受けてみてください。【共鳴腔とは】咽頭腔ボイトレによる咽頭共鳴で声を響かせる方法をじっくりと、お教えいたします。
オンラインボイトレを無料体験してみませんか?
ATOボーカルスクールは
25年間で10000人以上を笑顔に!