こんにちは、田中直人です。
2020年テレビ東京『THEカラオケ★バトル』優勝者をはじめ、25年間で1万人以上のボイストレーニング(ボイトレ)をしてきました。
今回『ATOボーカルスクール』25周年を記念して、プロボイストレーナーの私のキャリアの集大成として、ボイストレーニング(ボイトレ)の全知識をまとめました。
「声の全ての悩みを解決したい」、「歌が上手くなりたい」、「ボイストレーニングをとことん究めたい」全ての人へ、本当に必要な情報を提供させて頂きます。
是非ボイストレーニング(ボイトレ)のバイブルとして、末永くご活用ください。
今回のタイトルは、【カラオケ低い声】魅力的な低音の出し方【ボイストレーニング】です。
まずは私が開発した、最先端の無料ボイトレアプリ『毎日ボイトレ』をダウンロードしつつ、こちらの記事を読み進めてください。
- カラオケ低い声ボイトレを知りたい
- 魅力的な低音の出し方を知りたい
- 外側輪状披裂筋の鍛え方を知りたい
1.ストレッチ・ブレス・ニュートラルボイス
ボイストレーニングで、魅力的な低音を出すためには、ストレッチ・ブレス・ニュートラルボイスが必要です。
なぜなら、低音を魅力的に出すためには、声の状態をニュートラルにする必要があるからです。
魅力的な低音というと、どのような声が浮かびますでしょうか。
やはり福山雅治さんですよね。
福山雅治 – 桜坂 (Full ver.)
そんな福山雅治さんも、昔は自分の声が嫌いだったようで、びっくりですよね。
そして、これからトレーニングする人たちにとっては、大きな希望になりますね。
そして、ルイ・アームストロングさんですね。
Louis Armstrong – What A Wonderful World (Original Spoken Intro Version) ABC Records 1967, 1970
このような魅力的な低音を出すためには、どうしたらよいのでしょうか。
良く聴いていくと、やはり魅力的な低音のためには、身体が開いています。
そして、十分な呼吸量があって、リラックスして発声していますね。
つまり、次の3点が重要ということです。
- 身体が開いている(身体全体で歌えている)
- 呼吸が安定している(しっかりとした腹式呼吸で歌えている)
- リラックスして発声している(どこにも力を入れずにリラックスして歌えている)
そして、これらを実現するためには、ニュートラルな状態の声を作る事が必要です。
そのために必要なことは、次の2点です。
- ストレッチ
- ニュートラルボイストレーニング
それぞれ順に解説していきます。
1.ストレッチ
まずは身体を楽器にするためにストレッチが必要です。
自分の普段やっているストレッチでも構いません。
ストレッチで行って欲しいことは下記の内容になります。
- 閉じている身体全身を開く
- 縮こまっている身体を伸ばす
- 固くなっている身体を柔らかくする
- 肩甲骨を剥がして、寄せてほぐす
- 大胸筋を開く
- 背筋を伸ばす
- 首筋を伸ばす
- 首をゆっくりと大きく回す
- 首の後ろの力を抜きリラックスする
- 上半身完全脱力で前屈をする
- ブレス(呼吸法)
呼吸は腹式呼吸をしっかりと行ってもらいます。
ここでも大事なことは3つです。
- まずは息を完全に吐ききる
- 次にゆっくりと背中のポンプに満タンになるまで息を吸う
- 最後に素早く深呼吸出来るようにする
それぞれ解説します。
1.まずは息を完全に吐ききる
皆さん呼吸法というと、息を吸う事ばかり考えますよね。
ブレスというと、腹式呼吸というと、息の吸い方の話なのかなと思いますよね。
でも、息を吸うことよりももっと重要なことがあります。
それは息を吐ききる事です。
これが出来なければ、正しい呼吸は出来るようになりません。
逆に、息を吐ききる事が出来るようになれば、呼吸を90%は制したと言っても良いでしょう。
それくらい、息を吐ききる事は重要で、難しいことです。
歌は、新鮮な空気を届けるようなものです。
毎回、全ての息を吐ききって、新鮮な空気を入れて、その息で歌って欲しいのです。
息を完全に吐ききるトレーニング
- 身体の中にある息を100%全て吐ききります。
- 100%全て吐ききっているのに、更に上半身を脱力しながら、更に100%吐きます。
- 200%吐ききっているのに、倒れ込みながら、更に100%吐きます。
※辛くなったら中止してください。
出来る範囲でお願いします。
これで、息を吸うと、最高に新鮮な空気が、ドカンとお腹に入ります。
この時の自然にドカンと入ってくる息の吸い方が、ベストな呼吸法になります。
2.次にゆっくりと背中のポンプに満タンになるまで息を吸う
次に、ゆっくりと背中に息を入れていくトレーニングを行います。
やってはいけない呼吸法は、口で胸に向かって前に息を吸うことです。
これをしてしまうと、上半身のリラックスが難しく、良い歌が歌えません。
そのために、正しい呼吸法は
- 背中に吸う
- 後ろに吸う
- 鼻メイン・口はサブで息を吸う
です。
それでは手順も説明しましょう。
ゆっくりと背中のポンプに満タンになるまで息を吸うトレーニング
- まずは息を吐ききる
- 口を半開きにして、鼻70%・口30%、で頭の上からまずは、腰のポンプ目指して息を吸う
- 背中を丸めながら、上半身完全リラックスで、腰を開いて、腰のポンプに息を入れ満タンにする
- 背中の中央を開いて、そこのポンプも息で満タンにする
- 肩甲骨を開いて、そこのポンプも息で満タンにする
- 肩を開いて、そこのポンプも息で満タンにする
- 首も開いて、そこのポンプも息で満タンにする
- 顔を開いて、そこのポンプも息で満タンにする
- 目を開いて、そこのポンプも息で満タンにする
- 頭の上にある空気も全て吸い込む
そして、息を吐ききります。
これを1日6回3セットやりましょう。
これで呼吸を制覇出来ます。
3.最後に素早く深呼吸出来るようにする
歌の中のブレスは一瞬です。
一瞬で大量に吸う必要があります。
このためにディープスピードブレストレーニングを行います。
ディープスピードブレストレーニング
- 身体中の全ての息を吐ききります。
- 背中を丸めながら、全身で頭の上にある息を背中に吸い込みます。
- 身体中の全ての息を吐ききります。
これをまずは1秒間に1回ずつ行っていきます。
もっと早く出来るようになったら、どんどんスピードを上げていきます。
1日10回を3セットやりましょう。
身体中の汚れた空気が全て排出され、身体全体が新鮮な空気で満たされます。
良い声が出る、素晴らしい状態になりました。
2.ニュートラルボイストレーニング
さーここで、声を出していきます。
ですが、この声を出すという言葉が良くないですねー。
声を出すというと、前にしっかりとした声を出してしまいそうになりますよね。
しかし求めているのは、ニュートラルボイス。
ところで、ニュートラルとは何でしょうか。
どちらにも属さないこと。中立。
中性、無性。
です。
ですので、前ではないです。後ろでもない中立です。
出すではなく、引くでもない中立です。
しっかりとした呼吸が、お腹から直接口の中に来て、この息を前でもなく後ろでもない、ただ口の中にいてもらう感じ。
出すでもなく、引くでもなく、ただそこにいる状態。
但し、何もしないと前に出てしまうので、後ろに引くという事を同時に同じエネルギーで行います。
これがニュートラルボイスです。
声は「ふわー」で良いです。
口の中にいるので、軟口蓋にあたります。
重心を下げると、バランスが良くなります。
この声までたどり着くと、いよいよ低音が出せる準備が整いました。
ニュートラルボイスが上手く出来ないという意見もあると思います。ストレッチと呼吸が出来たら、とにかく自然に息を吐いてみましょう。溜息というか、あくびをしてみましょう。それを「ふぁー」とやってみましょう。上半身完全リラックスで、あくびの喉で、重心を落とせば、段階的にニュートラルボイスに近づいていきます。録音して、再生して、楽しみながら自分のニュートラルボイスを探しに行きましょう。
低音を魅力的に出すためには、声の状態をニュートラルにする必要があるので、ボイストレーニングで、魅力的な低音を出すためには、ストレッチ・ブレス・ニュートラルボイスが必要です。
2.外側輪状披裂筋トレーニング
ボイストレーニングで、魅力的な低音を出すためには、外側輪状披裂筋トレーニングが必要です。
なぜなら、低音を魅力的に出すためには、外側輪状披裂筋を鍛える必要があるからです。
外側輪状披裂筋トレーニングとは、つまりエッジボイスを出すことです。
エッジボイスは、声帯原音とも、ボーカルフライとも言われています。
歌で説明すると、平井堅さんのこの曲が分かりやすいです。
平井 堅 『瞳をとじて』MUSIC VIDEO
この曲の中でも、たくさんの場所でエッジボイスは使われていますが、例えば、0:57のつめたいー の「つ」の所がエッジボイスです。
つまり、この曲の完全コピーをすれば、外側輪状披裂筋トレーニングになります。
外側輪状披裂筋トレーニング
- 口を軽く開けて、声帯を閉じながら「あ゙ぁ゛ー」とロングトーンで発声します。
- この時に喉周辺の力は完全に抜き、テレビやラジオの番組が終わった後のデジタルノイズみたいな音をイメージします。
- 力を抜いて出来るようになったら、このノイズから1音「アー」とグラデーションのように、ゆっくりときれいな実声を出し、またゆっくりとノイズに戻ります。
- 「アー」が出来るようになったら、他の母音でも出来るように練習しましょう。
※声帯に負担がかかるトレーニングなので、長時間は行わないようにしましょう。
※喉でやるというよりは、鼻の奥で行うイメージでやりましょう。
外側輪状披裂筋トレーニングが、上手く出来ないという意見もあると思います。無理せず、まずは平井堅さんの真似をじっくりやりましょう。小さな声でリラックスして行って、やはり録音、再生を繰り返して、段階的に上達していきましょう。
低音を魅力的に出すためには、外側輪状披裂筋を鍛える必要があるので、ボイストレーニングで、魅力的な低音を出すためには、外側輪状披裂筋トレーニングが必要です。
3.リラックス・ロングトーン・トレーニング
ボイストレーニングで、魅力的な低音を出すためには、リラックス・ロングトーン・トレーニングが必要です。
なぜなら、低音を魅力的に出すためには、リラックスしながらロングトーンを出していく必要があるからです。
リラックス・ロングトーン・トレーニング
1.まずは、自分の普段のしゃべり声の高さをチューナーアプリで、チェックします。
チューナー n-Track Tuner
2.その音程で、ニュートラルボイスで、「ふぁーふぇーふぃーふぉーふぅー」をロングトーンで出していきます。
3.これを半音ずつ音程を下げて行っていき、限界と思ったところで、チューナーアプリで測定し、毎日メモります。
このメモが、あなたの最低音です。
体温のように高い日も低い日もあると思います。
ですが、このトレーニングを繰り返していれば、平均的に低音が出るようになっていきます。
これをやはり録音、再生して、繰り返し聞いて、魅力のある低音ボイスを自分の耳で作っていきましょう。
低音でリラックスロングトーンが、上手く出来ないという意見もあると思います。その場合は、ロングトーンでなくても、声を出して行えれば大丈夫です。上達してきたら、ビブラートも重ねて、さらにリラックスしていきましょう。
低音を魅力的に出すためには、リラックスしながらロングトーンを出していく必要があるので、ボイストレーニングで、魅力的な低音を出すためには、リラックス・ロングトーン・トレーニングが必要です。
まとめ
- カラオケ低い声ボイトレがわかった
- 魅力的な低音の出し方がわかった
- 外側輪状披裂筋の鍛え方がわかった
ここまでお読み頂きありがとうございます。
是非とも一度無料体験レッスンで、専門家による、プロのボイストレーニングを受けてみてください。
【カラオケ低い声】魅力的な低音の出し方【ボイストレーニング】をじっくりと、お教えいたします。
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