皆さんは、「自分から聞こえる自分の声」と、「録音した自分の声」のギャップに驚いた経験はありませんか?
私はあります。
あまりにもギャップがあり、違和感どころか、むしろ気持ち悪いとまで思いました。
この違和感の原因は『聴き慣れていないから』ってだけなんです。
あまりにも自分の声の理想と現実のギャップに苦しんで悩んでいる方もいるかもしれません。
その悩みの解消方法は、ズバリ『理想と違うかもだけど、それも個性』だと、自分の声を自分自身が認めてあげることです。
その個性的で魅力的な声を育てるためには、声帯に負担のかからない発声練習「ナチュラルボイストレーニング」で声を磨く必要があります。
この記事では、その自分の声が違う違和感のギャップを掘り下げ、個性的な地声を磨くボイトレをご紹介します。
まずはたーなー先生が開発した、最先端の無料ボイトレアプリ『毎日ボイトレ』をダウンロードしつつ、こちらの記事を読み進めてください。
- 自分の声が嫌い
- 自分の声を他人に悪く言われたことがある
- 自分の声を好きになりたい
この記事はたーなー先生のマネージャーが担当致します。
1.録音した自分の声がキモいと感じるパターン
録音した声を聞いて「自分の声が気持ち悪い」と感じてしまう理由は大きく4つのパターンに分けることができると思います。
自分の声が気持ち悪く感じてしまう理由4パターン・・・
- 周りの人に自分の声を悪く言われた経験があるから
- 自分の声の音程があってないから。音痴だから
- 自分の理想と違うから
- なんか嫌とにかく嫌。違和感。無理。
周りの人に自分の声を悪く言われた経験があるから
自分ではあんまり気にしていなかったのに、他人から言われた
「なんか声面白いね」
「変な声」
「声が小さくて何言ってるかわかんない」
その一言で気になってしまって、さらにコンプレックスに発展するなんて珍しい話ではないですよね。
正直その悪く言ってきた人は、そんなに悪意ないかもしれないです。
少しからかったつもりだったかもしれません。
でも、当事者からしたら最悪ですよね。
それで自分も自分の声を嫌いになってしまうんですもん。
声量で悩んでいる方はこちらの記事も参考にしてみましょう。
自分の声の音程があってないから。音痴だから
これも多いです。
ATOボーカルスクールでも多くの生徒さんがこの悩みを抱えて受講されている場合が多いです。
でも、正直、ほとんどの生徒さんが自分が音痴だと思い込んでる場合が多いです。
実際は音痴じゃないし、歌が下手じゃないのに。
正確な音程を覚えていないだけだったり、案外すぐに解消できるパターンが多いです。
自分が音痴かも?と思っている方はまずこちらで音痴チェックをしてみましょう
音痴改善策をすぐに知りたい方はこちらをご覧ください。
音痴は改善できます。
自分の理想と違うから
このパターンは、自分の理想像がある方が抱えている場合に起こります。
例えば、「椎名林檎さんみたいにエッジの効いた深い声を出せるようになりたい」
「MISIAさんのような綺麗で声量のある伸びやかな声になりたい」
「アニメみたいな可愛らしい声になりたい」
様々な理想像が考えられます。
その理想像と自分の声を比較し、コンプレックスになってしまっているパターンです。
こちらについてはこの先3章で掘り下げています。
なんか嫌とにかく嫌。違和感。無理。
この場合は、この今までのパターンと大きく違います。
今までのパターンは原因がはっきりしていましたが、この場合は抽象的のことが特徴的です。
この抽象的な、「とにかく嫌、違和感。」の場合の理由は一つ。
「とにかく聴き慣れていないだけ」
実際、一番多いのがこのパターンではないかなと思います。
ここまで自分の声の違和感パターンをまとめてきました。
この自分の声の違和感の解消方法を知りたい!という方もいると思います。次章ではこの違和感を感じてしまう理由を解説し、解消方法もお伝えいたします。
まずこの章では、自分の声がなんか違うと感じる理由のパターンを探りましょう。
2.自分から聞こえる自分の声は「骨導音」録音した自分の声は「気導音」
ここではこの録音した時に聴く自分の声が違う理由を解説します。
「録音した自分の声」の正体
空気を震わせ、鼓膜を通して伝達するのは「気導音(きどうおん)」と言います。
録音を聴いた時に「自分の声じゃないみたい。」「なんか違う」と感じてしまうのは、空気中に放たれた骨に伝わっていない声が鼓膜に直接伝わって聞こえるから。
骨に伝わって響いた深みのある「骨導音」に比べると単一で、なんだか軽めな音、なんとなく高音に聴こえるという感想を持っている方も多いのではないかなと思います。
「自分から聞こえる自分の声」の正体
「自分から聞こえる自分の声」は、声を出した時の声帯の振動が頭蓋骨などを伝って内耳の聴覚神経に直接届きます。
つまり内側から骨で聴いているようなイメージです。
これを「骨導音(こつどうおん)」と言います。
実は、自分から聞こえる自分の声は、この「骨導音」だけではありません。
自分が発声した時に鼓膜を通して「気導音」と、内側から骨に響いた「骨導音」両方聴こえているんです。
録音した声は、骨導音がないわけですから、違和感があって当然ですよね。
もうこれは良くも悪くもなくそういうものなんです。
自分の声が特別おかしいわけじゃないんです。
3.録音の声を聞く場数が増える分だけ慣れていく
文字通り、じゃあどうしたら、自分の録音声に自分が違和感を感じなくなるかというと、とにもかくにも「慣れ」です。
慣れが全てです。
まずは自分の声を聴く機会を増やして少し慣れてみましょう。
そして他人視してみましょう。自分の声を客観的にみてみるのです。
そうすれば、主観の「キモい」「違和感」「なんか嫌」みたいな抽象的な感情が少しずつ緩和されていくと思います。
それでも録音の声が嫌。あんまり聴きたくないかも。という意見もあると思います。
そんな場合は、発声練習をして声を磨き、より自分の声に近い理想の声を目指してみましょう。
4.自分の声を好きになる方法
自分の理想像の明確化
録音した自分の声を何度も聴いてもどうしても好きに慣れない。
そんな場合、声の理想をまず思い描いてみませんか。
例えば・・・
- 「濁りのないクリアな声を出したい」
- 「印象が明るくなるような声を出せるようになりたい」
- 「深みのある低音を極めたい」
まずいくつかメモに書き出してみることもいいかもしれません。
ボイストレーニングをする上で、声の理想像を作り出すことは大変重要です。
なぜ重要かと言うと、目的が明確になることでモチベーションが持続されるからです。
まずは、こんな声になってみたいと言う理想を描いてみましょう。
声の理想をもっと掘り下げて考えてみたい方はぜひこちらもご覧ください。
しかし、注意点があります。
理想の声が自分の実際の声質と全く異なる正反対の声質の場合。
場合によっては理想通りにならないこともあります。
そんな場合は、理想像をまた新たな理想像に書き換えつつ更新し続けることが一番の解決策なのですが、いつまでも「こんなの理想的な声じゃない。」と自分の声を否定していたらどうなるでしょうか。
モチベーションも下がりまくって暗い気持ちで毎日を過ごすことになるのではないかと思います。
そんなのめっちゃ勿体無いと思いませんか?
せっかくのオンリーワンの、あなただけの声なのに。
無謀な理想を追うのではなく、自分が持っている自分の声を最大限に磨く。
ここから始めてみましょう。
自分の地声も嫌という意見もあると思います。
それはまだ正解の発声方法を知らないで、発声している可能性があります。
喉を絞ったり、どこかに負荷がかかっている発声は声を濁らせます。
次章では、負担のかからない良い発声練習の方法。ナチュラルボイスの磨き方を解説します。
5.ナチュラルボイスを磨こう
声の違和感の払拭へ一番の近道は、ナチュラルボイスを磨くことが一番最適だと思います。
自分の声の良さを最大限に出すのなら、まずはナチュラルボイスを極めましょう。
濁りのないナチュラルボイスが出るようになれば、歌声の質も向上します。
ATOボーカルスクールでも、レッスンではこの基本のナチュラルボイストレーニングを作ることから始めています。
リラックスした状態で全く力まずに発声する「ナチュラルボイス」はボイトレの基本です。
やり方は以下です。
ナチュラルボイストレーニングの方法
- 上半身の力を抜いて、息の移動だけで「ふわーっ」とため息をします。
- 「ふわーっ」のため息をしながら、自分の話し声の辺りで、「わーっ」の所で膝を曲げて重心を落とします。
- 「ふわーっ」のため息をしながら、「わーっ」の所で膝を曲げて重心を落とし、お腹から来た息をそのまま軟口蓋に当てます。
- 「ふわーっ」を自分の最低音から最高音まで、サイレンのように楽に声を響かせます。
- 「ふわーっ」は、とにかく力を全く入れずに全身脱力、喉も解放するイメージで発声します。
もっと詳しくはこちらを参考にしてみましょう。
声の理想に近づくために、声の違和感やギャップにネガティブにならないように。
まずは、ナチュラルボイスを極めましょう。
まとめ
自分の声がなんか違う。気持ち悪く感じてしまう理由4パターン
- 周りの人に自分の声を悪く言われた経験があるから
- 自分の声の音程があってないから。音痴だから
- 自分の理想と違うから
- なんか嫌とにかく嫌。違和感。無理。
録音した自分の声と自分で発声している時に聴こえるギャップの正体
- 録音の声は「気導音(きどうおん)」のみが鼓膜を通して聞こえるから。
- 自分で発声している時は「骨導音」「気導音」両方聴こえていて骨も鼓膜も振動して聴いているような感じだからどうしてもギャップがある。
録音した自分の声に慣れる。自分の声を好きになる方法
- とにかく録音をよく聴いて慣れること
- 自分の理想像の声を作り出しそれを目指すこと
- 理想像に自分の声が程遠い場合は、新たな理想像に書き換えつつ更新し続けること
それでも自分の声が感情的に無理、違和感がなくならない場合
基礎ボイトレ「ナチュラルボイス」を磨こう
この記事が少しでも読んでくださった方の参考になれば嬉しいです。
ブログを読んでいただきありがとうございます。
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