今回のテーマは「フェイク」です。
必ずと言ってもいいくらいに、フェイクは歌の中で多く登場します。
歌唱表現でも超重要なこの「フェイク」
まだ経験浅い状態で始めるとなんだか違和感を感じたりするかもですが、なれればあなたもプロの歌手のように歌の中で使えるようになります。
大切なのは「リラックス」すること。
音楽のノリを「楽しむ」こと。
今回のこの記事は、フェイクをまず形から真似できるようになりたい。音楽初心者向けに書いています。
そんな「フェイク」を今回は習得していきましょう。
- フェイクってなんだろう
- 素人でもフェイクできるようになるかな?
- カッコよく歌を表現したい
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この記事は田中のマネージャーが担当致します。
1.フェイクってそもそもなんだろう
フェイクは歌をもっと感情表現するために使用します。
例えば、R&Bなどに多いですが、歌い出しや、歌の最後、歌の間奏などで音を曲げて「O-oh」「yeah」「huh~」「Lalala」などと元々譜面にない歌詞や、リズムを即興で入れます。
必ずしも、この「フェイク」必要か?と言われたら、そうではないと言えます。ですが、ただストレートにまっすぐな譜面通りに歌ったとしても聴き手の心に訴えかけることはできないですよね。
聴き手側に気持ちよく、心地よく、個性的に聴かせる音楽にするためにはかなり大切なんですね。
そんな必ず必要ではないけどかなり重要な位置に属しているのが「フェイク」です。
例えばこの曲・・・
Mariah Carey – Emotions
あまりにも有名なこの曲。
ホイッスルボイスで有名ですよね。
こちらの曲、ホイッスルだけでなくフェイクももちろんすごい。
歌い出しからフェイクをしっかり入れています。
元々の音源もこのようにありますが、上のライヴバージョンの方がより即興のフェイク感が強いです。
まさにプロ歌手の成せる技。
このようにプロ歌手のような歌の玄人の方達は必ずフェイクを使っている歌い方と言えます。
逆に言えば、このフェイクなどで歌をより感情に訴えかけることができるからプロ歌手になることができているとも言えます。
フェイクを完全マスターするためには・・・
正直、フェイクをしっかり理解し、自分で自由自在に使いこなして心地よいフェイクを作るためには、『ペンタトニックスケール』などの音楽理論を理解する必要があります。
しかし、ペンタトニックスケールから説明すると、難易度がかなり高くなるし、時間もかなりかかる。
またこのペンタトニックスケールを理解するには音楽の経験や感覚、下地がないとまた時間がさらにかかります。
注意していただきたいのは、コピーでもいいから形だけでもフェイクを知りたい、歌えるようになりたいって方に向けて今回は記事を書いています。
正直、本当に即興でフェイクをする能力を手に入れるためにはペンタトニックスケールが必要です。
しかし、「憧れのあのアーティストのようなフェイクをしてみたい」この理由であれば、完コピをすることによって叶います。
しかし、完コピじゃなく、即興でできるようになりたい。そんな意見もあるかもしれません。
まず段階的にやってみましょう。いきなり飛ぶことはできません。
完コピを積み重ねることによって、色々なアーティストのフェイクを聞いた経験から、自分なりのフェイクできるようになることもまた事実です。
理論から入りたい人はまず、ペンタトニックスケールなどについて書かれているブログや動画などを検索してみましょう。ぜひそちらを参考にしてみてください。
今回、この記事では、まず、理論からではなく感覚的に捉えていただくために、フェイクが上手な歌手をたくさん聴いて、たくさん真似ることにフォーカスした内容にしていきます。
2.かっこいいフェイクができる洋楽歌手の例
まずは、かっこいいフェイクを使えるようになるためには本場の洋楽から聴いていきましょう。
マライヤキャリー
Mariah Carey – Always Be My Baby (Official Music Video)
歌詞と歌詞のつなぎ目で巧みにフェイクを使うことで、美しいグルーヴ感が生み出されています。
マライヤキャリーの名曲は覚えやすいですし、フェイクが素晴らしいので完コピして真似してみましょう。
ホイットニーヒューストン
Whitney Houston – I Will Always Love You (Official 4K Video)
こちらのビブラートの記事でも紹介しました。
この歌はビブラートもうまくなれるし、フェイクも入りまくりなのでフェイクもマスターできます。
比較的フェイクもわかりやすく、覚えやすいと思います。
幅広い世代の人が知っている曲なので、たくさん聴いて、カラオケで歌えるようになったらかっこいい一曲ですよ。
ブルーノマーズ
Bruno Mars, Anderson .Paak, Silk Sonic – Leave the Door Open [Official Video]
ブルーノマーズは非常に優れた歌手です。
ダンスポップ、ファンク、ラップ、R&Bなんでも歌いこなす素晴らしいアーティストです。
この曲はアンダーソンパークとのバンドのファーストシングルですが、アンダーソンパークのフェイクもとても参考になります。
曲調も心地よく比較的ゆっくりで覚えやすいと思います。
Boyz II Men(ボーイズツーメン)
Boyz II Men – End Of The Road
やはりBoyz II Menはおさえておくべきかなと思い載せました。
語尾や、間奏でたたみかけるようなフェイクの掛け合いはとても参考になると思います。
こういった歌い方をする曲を多く聴くことが歌うまへの近道だったりします。
私個人も、幼少期によくこの曲を聴き、まだフェイクの概念もわからない状態でしたがフェイクをこの曲で知りました。
以上がまずフェイクを参考にしたい洋楽歌手のご紹介でした。
「洋楽は覚えられない」という意見もあると思います。
それって多分、歌詞ですよね。
歌詞は正直全て覚えなくてもいいと思います。
大切なのは、リズムと、どのタイミングでどんなフェイクをやるのかっていうことです。
フェイクが一番優れているのは洋楽です。楽しんで聴いてみましょう。
3.かっこいいフェイクができる邦楽歌手の例
洋楽でうまく歌えなければ、邦楽。フェイクが上手な日本のアーティストを知りましょう。
宇多田ヒカル
宇多田ヒカル – First Love
ブログでも度々登場する宇多田ヒカルさんです。
First Loveは中でも特にわかりやすいフェイクが歌い始めから登場しているので覚えやすいと思います。
物真似している人も多いですよね。
難しい曲ですが、よく聴いてみましょう。
久保田利伸
久保田利伸 – So Beautiful [Official Video]
久保田利伸さんはダントツですよね。
日本でフェイクがうまい歌手と言ったらすぐに思い浮かびます。
一番知られている曲『LA・LA・LA LOVE SONG』にもたっぷりフェイクが使われているので、しっかり覚えて真似をしてみましょう。
ゴスペラーズ
ゴスペラーズ 『永遠に』at 国際フォーラム2017/7/9 Short Ver.
私個人的にですが、ゴスペラーズさんでフェイクを覚えました。
どの曲もしっかりとフェイクが使われています。
いろんな声質のボーカルがいるので聴いていて飽きないですし、フェイクもわかりやすく、真似もしやすいと思いますよ。
iri
iri – 「Watashi」 Music Video 【Full ver.】
ラップ混じりで難易度はちょっと上がるかもですが、今のところ女性ボーカルでフェイクが上手な方と言ったらこの方が思い浮かびます。
少し低音気味な声質で、個性が際立ちます。
歌唱表現も素晴らしいです。
やりすぎていない感が個人的に好印象です。
以上、フェイクが上手な邦楽のアーティストを紹介してきました。
女性歌手をもっと知りたいという意見もあると思います。その通り。
結構調べましたが、意外とフェイクをしっかり使っている日本国内の女性歌手は少ないのかもしれません。
ビブラートや、がなり声、しゃくり。そういった技法、歌い方をしていることは多いのですが、アリアナグランデやマライヤキャリーのようなフェイクをする歌手は少ないです。
女性の方はぜひ、洋楽で覚えることをおすすめします。
4.フェイクが上手くなるポイント
フェイクをうまく歌えるようになるためのコツは以下3つです。
- 全身脱力。とにかくリラックス。
- フェイクがかっこいい曲をしっかり完コピ。聴き込むこと。
- 自分のフェイクに違和感がないかどうか録音し、原曲と聞き比べる。
全身脱力。とにかくリラックス。
毎回取り上げますが、やはり全身を脱力させて、緊張感をなくして歌うことは大前提です。
緊張してしまうと、力んで声がいうことをきいてくれません。
より自分の理想に近づくためにリラックスすることを心がけましょう。
また口周辺筋肉の強張りもほぐしましょう。
毎度ながら、リップロール、タングトリルのおさらいも忘れずに。
フェイクがかっこいい曲をとにかくしっかり完コピ。聴き込むこと。
これも当然ですね。
きいて歌詞を覚える、メロディーを覚える、それだけじゃなくて、今度はフェイクがどこでどうかかっているのか注目することが求められます。
すぐ真似をする前に、まずは、じっくり聴き込んでそれから歌いましょう。
自分のフェイクに違和感がないかどうか録音し、原曲と聞き比べる。
しっかり歌を聴き込んだら、次は歌ってみます。
歌えるようになったら、スマホに入っている録音アプリで、自分の歌声を録音して原曲と聴き比べてみましょう。
案外、絶対間違いない。もう完コピできている。と思っていても客観的に聴いてみるとできていない部分があったり、自分のフェイクが不自然に聞こえてしまうこともあります。
直したいところをピックアップしてまた歌ってみましょう。その繰り返しです。
歌ってみたが自分がフェイクをやってみるとおかしい感じがする。そんな意見もあると思います。
慣れていないので、仕方ないと思います。
慣れれば上達してきますよ。
しかし、今回の方法は、自分でアドリブでするやり方ではないので、ハッキリ言って応用はききません。
それじゃダメじゃん。意味がない。という意見もまた、あると思いますが、自分でアドリブでできるようになるためには、生半可な状態ではできません。
しっかり音楽に没頭して音楽理論から始めることが求められます。
まずは、即席のフェイクから覚えてみましょう。
即席のフェイクが良ければそれでもう満足。ってなると思いますし、それでももっと知りたい、深めたい場合は理論も勉強しましょう。
まとめ
- 歌い出しや、歌の最後、歌の間奏などで音を曲げて「O-oh」「yeah」「huh~」「Lalala」などと元々譜面にない歌詞や、リズムを即興で入れる。これがフェイク。メリスマともいう。
- フェイクは歌唱表現で超重要。
- フェイクを即席でできるようになるためにはフェイク上手なアーティストの曲を完コピすることが大事
- 力むと思うようなフェイクができないので全身脱力。リラックスすることを忘れない。
- よく聴いて覚えたら歌う。自分の歌声を録音。原曲と聴き比べてできていなかったところはまた歌ってみる。その繰り返し。
即席のこのフェイクでは足りない。もっと自分でアドリブフェイクできるようになりたい場合はブルースペンタトニックなど音楽理論から勉強しましょう。
今回は、このような感じで、すぐにできるフェイクのやり方を紹介しました。
つまり、すぐにフェイクを覚えてこなすには、フェイクが上手な歌手の歌い方をしっかり聴く。そして真似る。これが一番の近道です。
そしてもっとフェイクができるようになりたくなったら勉強する。これにつきます。
ATOボーカルスクールでもフェイク指導を行っています。
ぜひご相談ください。
この記事が少しでも皆さんのお役に立てたら、嬉しいです。
本日もこのブログを読んできただきありがとうございました。
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