こんにちは、田中直人です。
私はプロのボイストレーナーとして、25年間で1万人以上の歌唱指導(ボイトレ)をしてきました。
今回は、歌が上手くなるリズムの取り方を徹底解説します。
歌が上手いなーと感じる人の歌って普通の人と何が違うのでしょうか。
プロと素人の歌の差って何でしょうか。
それはずばり「リズム」です。
皆さん「なんでプロの歌って、こんなに私と違うんだろう」って思ったことありませんか。
永遠に近づけない壁と感じている人もいると思います。
私はレッスンを通して、この壁を何度も超えて来ました。
素人からプロへと育ててきました。
そのレッスンで行ったのは「リズム」への意識です。
「リズム」とは時間です。
簡単に言うと今まで1秒を時間の基準にしていたのを0.1秒に変えます。
今までの10倍でリズムを刻む事が出来れば、リズムをマスター出来ます。
リズムをマスターする事で、あなたの歌が格段に魅力的になります。
今まで、25年間リズムが苦手なたくさんの生徒さんに、教えてきたノウハウを集結して、誰もがリズムをマスター出来るように、解説していきます。
今回のタイトルは、【裏拍とは】歌が上手くなるリズムの取り方を徹底解説【ボイトレ】です。
まずは私が開発した、最先端の無料ボイトレアプリ『毎日ボイトレ』をダウンロードしつつ、こちらの記事を読み進めてください。
- 裏拍とは何かを知りたい
- 歌が上手くなるリズムの取り方を知りたい
- リズムボイトレをしりたい
1.裏拍とは
裏拍とは、歌が上手くなるリズムの取り方です。
なぜなら、裏拍を意識することによって、細かくリズムが取れるようになり、耳も鍛えられるからです。
裏拍とは何でしょうか。
それは、歌が上手くなるリズムの取り方です。
では、どうして歌が上手くなるのでしょうか。
皆さん歌はどのように歌っているでしょうか。
どのように聴いているでしょうか。
コンサート会場や、カラオケで手拍子するときに、どのように聴いているかが可視化されます。
ここでは、カラオケで人気のあいみょんさんのマリーゴールドを見ていきましょう。
あいみょん – マリーゴールド【OFFICIAL MUSIC VIDEO】
この曲でイントロから手拍子をしてみてください。
エレキギターがはじまって、ドラムが入るところからになると思います。
この時のドラムのパターンですが、
足でキックするバスドラムが1拍目に入ります。
そして、手でスティックで叩くスネアが、2拍目と4拍目に入ります。
これで、手拍子をするときに、みなさん、自然と1,2,3,4と取って、2拍目と4拍目に手拍子をします。
つまり、体が自然に拍の表を数えて、2拍目と4拍目に手拍子するように出来ています。
その構造から、スネアの音もその感覚からずれないように、そこにいます。
これが、音楽を聴く一般の人、音楽を歌う一般の人のリズムの取り方です。
つまり、演奏側や、歌う側は、それよりも細かい構造で、リズムを取ることによって、より音楽に奥行きが出来、歌が上手くなるリズムが取れるようになります。
それは、この曲でいうと、もう一つの手でスティックで叩いているハイハットの音です。
1小節の中に8つの音が入っています(部分によってはもっと多く)。
通常4拍子の曲では、1,2,3,4と取るところを、その倍の1・①・2・②・3・③・4・④と8回叩いています。
この①・②・③・④が裏拍です。
低音のベースの音も同じく1小節に8個の音が入っています。
本来音楽を聴く人は、1,2,3,4で聴いています。
それを、その倍の1・①・2・②・3・③・4・④を意識して歌ったらどうなりますでしょうか。
特に、1,2,3,4ではない、①、②、③、④。
皆さんが感じていない、①、②、③、④を強く意識して歌うと、魔法が起こります。
拍子として取っていない、音で歌っているのです。
まさに魔法のような歌になります。
これを裏拍と言います。
表拍ではなくて、裏拍を意識して歌う事。
これが、歌が上手くなるリズムの取り方です。
裏拍を強く意識すると歌えないという意見もありますが、その通りだと思います。
まずは、表拍意識して、歌うようにしましょう。
裏拍は、表が取れるようになってから、挑戦するものです。まずは表拍を意識しても、意識しなくてもリズムが正確に取れるようになってから、裏拍に強い意識を持って、歌をうたうようにしましょう。
それが出来るようになると、どんどん歌が上手くなっていきます。
裏拍を意識することによって、細かくリズムが取れるようになり、耳も鍛えられるので、裏拍とは、歌が上手くなるリズムの取り方です。
2.歌が上手くなるリズムの取り方
歌が上手くなるリズムの取り方は、今までの10倍細かくリズムを刻むことです。
なぜなら、リズムは時間であり、音楽は時間芸術なので、表現をより豊かにするためには、その時間を細分化する必要があるからです。
歌が上手くなるリズムの取り方は、今までの10倍細かくリズムを刻むことです。
音楽は時間芸術です。
その時間軸を1秒単位で考えるのではなく、0.1秒単位で考える事。
0.1秒単位で時間を大切に表現力を豊かにすること。
太い鉛筆やマジックを想像してください。
その1/10の細い鉛筆やマジックを想像してください。
どちらの方が繊細な絵が描けるでしょうか。
聴いている人は、時間軸を1秒位の精度で聴いているとします。
でも歌っている人が、同じく時間軸を1秒の精度で表現しているのと、その10倍の0.1秒の精度で、繊細に表現しているとして、どちらが上手く聴こえるでしょうか。
リズムを細かく刻めるようになれば、あなたの歌は飛躍的に上手くなります。
ではここで、あえて、「普通の人」、「歌うま」、「プロ」の歌のうまさを分かりやすく解説します。
これを見てしまうと全ての謎が解けてしまうので必須です。
「大多数の人」のリズムの取り方
表拍をしっかり意識して、歌の出だしのリズムは外さないように歌う。
「歌うま」のリズムの取り方
裏拍をしっかり意識して、歌の出だしはリズム楽しみながら表現する
「プロ」のリズムの取り方
裏拍の倍やその倍(16や32)まで1小節を細分化して、言葉をしっかりと届けるために歌の語尾を大切に表現する。
えーと。
どういう意味ですか?
と言われそうですが(笑)
大事な事が3つ出てきたので、繰り返します。
- 1小節を裏拍は当たり前で、ジャンルや場面によって、16や32まで細分化する
- 言葉をしっかりと届けることに集中する
- 歌の出だしはもちろん、語尾に最も神経を注ぐ
つまり、プロの歌と素人の歌の違いはこの1点です。
歌の語尾をどう歌っているかです。
これだけで、正直見分けがついてしまいます。
「何を言っているのか良く分からない」
「分かりやすく動画で説明して欲しい」
という意見が山のように聴こえてきそうですので、今回特別に分かりやすい動画を用意します。
この曲を語尾に最も神経を注いで完全コピーしてください。
あなたの歌は、2段階レベルアップするでしょう。
出来れば身体動きもマスターしましょう。
藤井 風(Fujii Kaze) – “何なんw”(Nan-Nan) at 日本武道館(Nippon Budokan)
0.1秒なんて細かすぎて想像もつかないという意見もありますが、その通りです。
とにかく日々細かくリズムを取れるようになっていきましょう。まずは歌を聴くとき、そして歌をうたう時。
何となく大きな時間軸で歌うという歌い方はやめましょう。
出来るだけ、細かく繊細にリズムを刻んで、時間を刻んで音楽を表現できるようになっていきましょう。
リズムは時間であり、音楽は時間芸術なので、表現をより豊かにするためには、その時間を細分化する必要があるので、歌が上手くなるリズムの取り方は、今までの10倍細かくリズムを刻むことです。
3.リズムボイトレ
リズムボイトレは、裏拍で気持ち良く声が出せるようになりましょう。
なぜなら、裏拍は身体で覚えることが重要だからです。
リズムボイトレ。
声を出しながらリズム感を鍛えていきましょう。
リズム感は身体全体で鍛えていきます。
なぜなら、頭だけでは、頭でっかちなリズム感になってしまうからです。
リズムは身体全体で楽しむ。
楽しむためにはとにかく、リズムに合わせて楽しく身体を動かしましょう。
まずは、好きな音楽に合わせて、楽しく踊る。
これだけだけでも相当リズム感は養われます。
さらに楽しく踊れたら、今度はリズムをどんどん細かくしていく。
4つで踊っていたのを8,16,32という感じです。
ちょっとした手の動きや、首の動きを4から8に、指の動きを8から16にという感じです。
それだけでも裏拍からのリズムの取り方がどんどん発展していきます。
それでは、リズムボイトレしていきましょう。
リズムボイトレ
まず大好きな踊れる曲を流してください。
この時にまずは、足でステップします。
1拍目左足を左に、2拍目で右足を左足の方に、3拍目で右足を右に、4拍目で左足を右に。
まずは、表拍で足をステップさせます。
上手く出来るようになるまで続けてください。
上手く出来るようになったら、今度は、2拍目と4拍目でクラップします(手を叩きます)。
この時にだらっとした、曖昧な手の叩き方ではなくて、しっかりとタイトに短く、リズミカルに手を叩きましょう。
ここで、表拍の1,2,3,4はしっかりと感じる事が出来ていると思います。
ここから裏拍で気持ち良く声を出していきます。
裏拍は、1と2と3と4との「と」の部分です。
まずは、確認のためにそのまま発声してみましょうか。
好きな音楽を流して、ステップとクラップを続けながら、
「1と2と3と4と」と発声してください。
これが問題なく楽しく出来るようになったら、「1と2と3と4と」をやめて、
「と」の部分を好きな音程で「Ah(アー)」と発声します。
つまり、裏拍だけに「Ah(アー)」と発声します。
これが出来るようになったら、様々な音程や、長さで裏拍に「Ah(アー)」を入れて行き、リズムを楽しみましょう。
これがどんな曲でも出来るようになり、歌う時にいつも意識できるようになると、リズムボイトレの成果が出て、裏拍を身体が覚えるようになり、歌が飛躍的に上手くなります。
裏拍がたまにわからなくなる、という意見もあります。その通りです。
まずは段階的に表拍を刻んで、裏拍に進みましょう。音楽やジャンルによっては、わからなくなる時もあると思いますが、そんな時はリズムを楽しむことを最優先しましょう。
裏拍を学ぶことも、最終的な目的はリズムを心から楽しむことです。
音楽を心から楽しめれば、裏拍のマスターは難しくないでしょう。
裏拍は身体で覚えることが重要なので、リズムボイトレは、裏拍で気持ち良く声が出せるようになりましょう。
まとめ
- 裏拍とは何かがわかった
- 歌が上手くなるリズムの取り方がわかった
- リズムボイトレがわかった
ここまでお読み頂きありがとうございます。
是非とも一度無料体験レッスンで、専門家による、プロのボイストレーニングを受けてみてください。
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