こんにちは、田中直人です。
私はプロのボイストレーナーとして、25年間で1万人以上の歌唱指導(ボイトレ)をしてきました。
今回は、きれいなビブラートの出し方と、やり方のコツ練習方法を解説します。
きれいなビブラートが出来るようになると、本当に歌の幅が広がります。
カラオケ採点でも、高得点を出せるようになります。
しかし、体験レッスンをやって感じるのは、きれいなビブラートを出来ない人が多いです。
ビブラートが、勝手に入ってしまう人もいます。
きれいなビブラートをマスターする事で、あなたの歌が格段に魅力的になります。
今まで、25年間たくさんの生徒さんに、きれいなビブラートを教えてきたノウハウを集結して、誰もが簡単に出来るよう、お話していきます。
今回のタイトルは、【ビブラート】きれいなビブラートの出し方とやり方のコツ練習方法です。
まずは私が開発した、最先端の無料ボイトレアプリ『毎日ボイトレ』をダウンロードしつつ、こちらの記事を読み進めてください。
- きれいなビブラートの出し方を知りたい
- ビブラートのやり方のコツと練習方法を知りたい
- ビブラートをもっと知りたい
1.きれいなビブラート:ロングトーン
1分6秒できれいなビブラートを出せるようになる方法は、この曲を完コピすることです。
なぜなら、この曲は1分6秒で、きれいなビブラートを身に付けるやり方のコツと練習方法が全て含まれているからです。
皆さんビブラート得意ですか?苦手ですか?
この記事を見ている方は、恐らく苦手な方の方が多いのではないでしょうか。
でも安心してください。
この記事はビブラートが苦手な方が、得意になるように書かれています。
しかも1分6秒でです!
是非ご一緒に楽しんでチャレンジしていきましょう!
元々ビブラートは9割以上の人が苦手です。
なぜなら、子どもの頃、歌をうたう時に、ビブラートで歌いなさいという先生が1割もいないからです。
9割以上の先生が、ノンビブラートで歌うように教えます。
「声は、まっすぐ震えないように歌いましょう!」です。
ですので、ビブラートは、苦手で当然です。
もっと言いますと、ビブラートは、歌唱テクニックの集大成です。
フィジカルが出来ていないと、きれいなビブラートは完成しません。
フィジカルとは、呼吸・姿勢・支えです。
- 深い呼吸
- 上半身完全リラックス
- 下半身のしっかりとした支え
これがないときれいなビブラートは出来ないのです。
こちらに関しては、私の他の記事で散々取り上げておりますので、是非ご参考ください。
今回は、たった1分6秒でキレイなビブラートが出せる魔法の記事です。
それでは!ご登場いただきましょう。
「Whitney Houston」さんです!
Whitney Houston – I Will Always Love You (Official 4K Video)
今回の参考動画はホイットニーヒューストンさんのこの曲です。
この曲のアカペラから伴奏が入る、序章の部分。
この1分6秒を完全コピーするだけで、きれいなビブラートをマスターできます。
歌詞で言えばたったの6行です。
この6行の歌詞の中に、様々な要素が入ったビブラートが25回出て来ます。
この1分6秒、歌詞6行の中にある、25回のビブラートを完コピして、
最高にきれいで魅力的なビブラートをマスターしちゃいましょう。
それでは1行ずつひらがなにして、わかりやすく解説します。
If I should stay
- いーいぃいぃいぃいぃいぃいぃふぅ
- あーあぁあぁあぁあぁいー
- しゅーうぅうぅどぅ
- すてぇぇえ
I would only be in your way
- あいうどおぉおぉんんんんん
- りーびーえんんんんんんぁ
- よぅうえぇえぇえぇえぇえぇえぇ
- ええーええぇえぇえぇえぇえぇえぇ
ここまで2行でなんとビブラートが8回もあります。
一つずつ解説していきましょう。
- いーいぃいぃいぃいぃいぃいぃふぅ
ロングトーンビブラートの一種です。「ド#」から「ミ」にしゃくりあげてからの「レ」に向けて、幅は半音以上、全音以下、スピードは標準的に揺らすビブラートです。ミックスからヘッドボイスに行く感じでとにかく力が抜けています。そして、声帯閉鎖を緩めて、息をしっかり使っています。
- あーあぁあぁあぁあぁいー
こちらがロングトーンビブラートです。
「ド#」から「シ」まで、全音で大きく揺らし、スピードも非常にゆっくり周期的でなく、変則的なビブラートです。とっても美しいですね。
- しゅーうぅうぅどぅ
こちらも「ド#」から「シ」に向かって、とても大きな幅で、でもスピードはしっかりとした、短いビブラートです。ヘッドボイスにひっくり返りそうにして、表現力を増しています。
- すてぇぇえ
とてもあさっりとしたビブラートです。本来ここの語尾はビブラートではなく、シンプルにカットアウトするイメージですが、ここまで全てビブラートで締めているので、統一感持たせるために、一瞬ビブラートを使っています。
I would only be in your way
- あいうどおぉおぉんんんんん
ここは「ラ」から「ソ#」に向けての半音の幅のビブラートです。スピードも標準的です。ここで素晴らしいのは、はじめは「お」でビブラートしているのですが、段々口を閉じて音が「ん」に向かっていくビブラートになっている所です。このようなビブラートやハミングのビブラートは、余韻をしっかりとつくる事が出来ます。
- りーびーえんんんんんんぁ
早速ここでも、ハミングのビブラートを使っています。これは、言葉もないので、
空気のように邪魔をしないビブラートとも言えます。
- よぅうえぇえぇえぇえぇえぇえぇ
「ファ#」から「ミ」に向かう、大きめの幅のビブラートです。スピードも大きく、ここまでの中では一番強く言いたい事を伝えています。
- ええーええぇえぇえぇえぇえぇえぇ
この一連のフレーズの締めにふさわしく、こぶしとともに、優しく柔らかいビブラートが入っています。音の幅も「ミ」から「レ」に向かっていますが、半音位の知さな揺れとなっています。
それでは、次に進んでいきましょう。
So I’ll go but I know
9.そーあぁあぁあぁあぁいる
10.ごーおぉおぉおぉおおーおおーおぉおぉぁ
11.んーばあどあぁあぁ
12.あいのぉおぉおぉおぉう
I’ll think of you every step of the way
13.あぁあいるしんくおぶゆうぅうぅうぅうぅうぅうぅ
14.えぶぃーすてっぷっぱっあぁあぁあぁあー
15.ざーうぇえぇえぇえぇえぇえぇえぇ
16.えぇえぇえぇえぇえいぃいぃいぃいぃいぃいぃいぃいぃいぃいぃいぃいぃいぃいぃ
ここまでの2行で11回のビブラートです。
ここまで4行42秒、まだアカペラで伴奏がはじまる前という序章で、19回のビブラートです。
本当に素晴らしい作品ですね。
それでは、細かく見ていきましょう。
So I’ll go but I know
9.そーあぁあぁあぁあぁいる
とても美しいビブラートです。すこしずつ声帯の閉鎖もしてきています。音の幅は半音より少し大きめ、スピードは曲に合わせた心地良いビブラートになっています。
10.ごーおぉおぉおぉおおーおおーおぉおぉぁ
ここは短めのビブラートが2回とその間に、繊細で魅力的なこぶしが入っています。ラストはブレスアピールで、ドキッとさせます。
11.んーばあどあぁあぁ
「ん」から入って、しゃくりあげながらのフレーズです。「レ」から「ド#」に向かう短めのビブラートが入ります。
12.あいのぉおぉおぉう
とても小さなビブラートが入ります。小さいにもかかわらず、メジャースケールにあわせて、「ド#」から「シ」に向かう幅のあるビブラートになっています。その前の言葉から繋がってビブラートがとっても魅力的です。
I’ll think of you every step of the way
13.あぁあいるしんくおぶゆうぅうぅうぅうぅうぅうぅ
小さめのビブラートのようなこぶしのようなフレーズでスタートし、「う」で「ラ」から「ソ#」に向かってのゆったりしたビブラートが続きます。
14.えぶぃーすてっぷっぱっあぁあぁあぁあー
言葉がきれいに繋がり、その前の「う」と同じ音で「あ」をビブラートしています。今度は軽めです。最後にブレスアピールで、息を吐ききってこの後の歌唱に備えています。
15.ざーうぇえぇえぇえぇえぇえぇえぇ
どこまでも続く素敵なビブラートです。「ファ#」から「ミ」に向かって、とても心地良い幅で揺れています。
16.えぇえぇえぇえぇえいぃいぃいぃいぃいぃいぃいぃいぃいぃいぃいぃいぃいぃいぃ
高速で同じフレーズをこぶししながら、ビブラートとビブラートを繋げています。3回転ジャンプという感じでしょうか。これから伴奏がはじまって、歌がはじまる前の序章のフィナーレにふさわしい、壮大なフレージングです。
いやー本当にきれいなビブラートは奥が深いですねー。
あと2行でこの記事も素敵なフィナーレを迎えますので、もう少々お付き合いください。
And I… will always love you, ooh
17.えんだーーーあぁあぁあぁあぁあぁーはー
18.うぃるおぉおるぅぇぃず
19.らぶゆーうぅぅぅぅ
20.ううぅうぅうぅうぅうぅ
Will always love you
21.うぃるおぉおぉぉーるぅぇず
22らぁぶゆーーーーーーうぅうぅうぅうぅうぅうぅうぅうぅうぅうぅうぅうぅう
本当にお疲れ様です。
ここまで6行で1分6秒、ビブラートは25回でした。
それでは、伴奏が入ってきてからの2行を解説します。
And I… will always love you, ooh
17.えんだーーーあぁあぁあぁあぁあぁーはー
これぞロングトーンビブラートという感じです。「だーーー」と伸ばして、伸ばして、伸ばしてからのビブラートはとっても心を打ちますね。最後はブレスをしっかりと吐ききります。
18.うぃるおぉおるぅぇぃず
ほとんどビブラートはありませんが、本当に細かく心でビブラートする位な感じです。
19.らぶゆーうぅぅぅぅ
ここも、この後のこぶしに向かって、ロングトーンを少し揺らします。
20.ううぅうぅうぅうぅうぅ
ここはしっかりとビブラートします。美しく繊細に。
Will always love you
21.うぃるおぉおぉぉーるぅぇず
ここも経過音的な小さなビブラートです。美しく繊細に。
22.らぁぶゆーーーーーーうぅうぅうぅうぅうぅうぅうぅうぅうぅうぅうぅうぅう
これぞロングトーンビブラートクレッシエンドという、壮大なビブラートのフィナーレです。本当にの曲をここまで完コピするだけで、たくさんのビブラートを学ぶことが出来ます。
<最後に通し練習用にひらがな歌詞をあらためて載せておきます>
1.いーいぃいぃいぃいぃいぃいぃふぅ
2.あーあぁあぁあぁあぁいー
3.しゅーうぅうぅどぅ
4.すてぇぇえ
5.あいうどおぉおぉんんんんん
6.りーびーえんんんんんんぁ
7.よぅうえぇえぇえぇえぇえぇえぇ
8.ええーええぇえぇえぇえぇえぇえぇ
9.そーあぁあぁあぁあぁいる
10.ごーおぉおぉおぉおおーおおーおぉおぉぁ
11.んーばあどあぁあぁ
12.あいのぉおぉおぉおぉう
13.あぁあいるしんくおぶゆうぅうぅうぅうぅうぅうぅ
14.えぶぃーすてっぷっぱっあぁあぁあぁあー
15.ざーうぇえぇえぇえぇえぇえぇえぇ
16.えぇえぇえぇえぇえいぃいぃいぃいぃいぃいぃいぃいぃいぃいぃいぃいぃいぃいぃ
17.えんだーーーあぁあぁあぁあぁあぁーはー
18.うぃるおぉおるぅぇぃず
19.らぶゆーうぅぅぅぅ
20.ううぅうぅうぅうぅうぅ
21.うぃるおぉおぉぉーるぅぇず
22.らぁぶゆーーーーーーうぅうぅうぅうぅうぅうぅうぅうぅうぅうぅうぅうぅう
何とか聴き取れる部分と、全く聴き取れない部分がある、という意見もありますが、その通りです。ビブラートはまずはしっかりと聴き取れるようになりましょう。
そして完全コピーです。
お手本があるのでとても良い勉強になります。
きれいなビブラートを五感で感じて、楽しみながら練習していきましょう。
この曲は1分6秒で、きれいなビブラートを身に付けるやり方のコツと練習方法が全て含まれているので、1分6秒できれいなビブラートを出せるようになる方法は、この曲を完コピすることです。
まとめ
- きれいなビブラートの出し方がわかった
- ビブラートのやり方のコツと練習方法がわかった
- ビブラートがもっとわかった
ここまでお読み頂きありがとうございます。是非とも一度無料体験レッスンで、専門家による、プロのボイストレーニングを受けてみてください。【ビブラート】きれいなビブラートの出し方とやり方のコツ練習方法をじっくりと、お教えいたします。
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