本日のテーマはエッジボイスです。
エッジボイスの出し方を掘り下げます。
エッジボイスは一言に、「全身脱力」がきもです。
エッジボイスが上手な歌手の曲をたくさん聴いて使うポイントを感覚で掴みましょう。
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- エッジボイスとは
- エッジボイスの使い方がわからない
- エッジボイスの出し方を知りたい
本日もこちらの記事はたーなー先生のマネージャーが担当致します。
1.エッジボイスとは
「エッジボイス」は別名「ボーカルフライ」と言われています。
英語にするとvocal fry
flyじゃなくて、fryなんですよね。「飛ぶ方」じゃなく、「揚げる方」です。
おそらく、聴いた感じが、揚げ物を揚げている時の複雑なパチパチ音っぽいからでしょうか。
声帯を少ない振動で揺らす方法のことを言います。
またどんな聴こえ方をする発声かというと、よく言われているのが、日本のホラー映画『呪怨』の伽耶子の声です。
「貞子vs伽椰子」総選恐 伽椰子 政見放送
(ホラーなので注意)
少し聴こえづらいかもですが。
「あ゛、あ゛、あ゛、あ゛」
濁点のつくような粒感のある発声です。
このエッジボイスを呪怨ボイスと言っている方も少なくないですよね。
とても分かりやすので参考にしてみましょう。
また、ポップスなどのジャンルの音楽などでも一つの表現方法として使用されていることも多いです。
覚えておくととても使える表現方法なのでぜひこの機会にマスターしてみましょう!
2.エッジボイスの出し方
早速エッジボイスの出し方の説明に入りますが、正直、そんなに難しくないと思います。あくまでも個人的な感覚ではあるかもですが、難易度低めです。
難易度は低めですが、使えるようになったらカッコイイ表現方法なのでしっかり覚えていきましょう。
今回は2つのパターンを紹介します。
1パターン目
- まず、思いっきり体を脱力させます。
- ため息をつきます。「はぁー」
- そしてそのため息の量を変えないように一定に保って「はぁー、あ」と息を止めてみます。
- 「はぁー、あ」と止まった時の声帯の状態を動かさず、ブレさせず、そのままに少し声を混ぜてみましょう。
- そうすると、「あ゛、あ゛、あ゛」とエッジボイスが出ると思います
どうでしょうか?できましたか?
2パターン目
またこれができなかった場合にはこれも試してみてください。
- 音程をどんどん下げて発声してみましょう。
- 一番低くなった時に「あ゛、あ゛、あ゛」と最後になることがあります。
それも実は、エッジボイスなんです!
エッジボイスができるようになったら、鼻の中で鳴るように心がけながらやってみましょう。
そうすると響くようになり、エッジボイスの音を少しずつ動かせるようになると思います。
この2パターンともやってみたけど、全然できない!と感じている方がいたら、それは、力が入りすぎている可能性ありです。
超リラックスした状態で、軽く声帯を閉じて発声。そうするとエッジボイスになるのですが、力が入った状態で声帯が閉じてしまっている場合、苦しそうな、締まった感じのエッジボイスモドキのようなに発声になってしまいます。それはモドキであって、エッジボイスではないです。
エッジボイスで大切なのはまず「リラックス」することです。
体全体をしっかり脱力させることを身につけましょう。
どのボイトレもそうですが、体の脱力は基本です。
体の脱力の感覚が難しい場合はしっかり肩甲骨を伸ばしたり、ラジオ体操をしたり、ストレッチを軽くして体をほぐしていきましょう。
3.エッジボイスの使い方
次は、エッジボイスの使い所についてです。
エッジボイスの使い所は2つあります。
- 曲の歌い出し
- 高音に飛ぶ時の助走
曲の歌い出し
これが一番使う頻度高いし、違和感がなく、とても雰囲気がでます。
エッジボイスから声に移動します。
イメージとしてはこんな感じです。
ONE OK ROCK: Stand Out Fit In [OFFICIAL VIDEO]
Aメロの歌い出しからエッジボイスを使っているのが聴き取れると思います。
また洋楽では昔から多くのアーティストがエッジボイスを使っていますね。
日本のアーティストは割と使わない場合が多かったりしますが。
エッジボイスを使う日本のアーティストは、久保田利伸さん、平井堅さんなどでしょうか。
YouTubeなどに上がっている動画だとエッジボイスが若干聞き取りずらかったので例に挙げませんでしたが、ライブ映像やテレビ番組出演時は結構エッジボイス聴こえますよ。
高音に飛ぶ時の助走
二つ目はこちらです。
メロからサビに移る時に、サビが高音だった場合、突然高音を出すことって結構ハードル高いですよね。
声が裏返ることもよくあると思います。
そんな時は、軽くエッジボイスを混ぜながら高音に移行してみましょう。
そうするとエッジボイスが助走代わりになって高音が裏返りにくくなると思います。
しかも違和感もなく、むしろ雰囲気が出てよかったりします。
高音が出るけど、音程に高低差がある場合、声が裏返りやすかったり、歌い出しが弱くなってしまう場合は、エッジボイスを使いましょう。
エッジボイスの練習も大切です。
- エッジボイスの「あ゛、あ゛、あ゛」を10秒以上キープしてやり続ける
- エッジボイスを使ってみたい曲の歌い始めにエッジボイスを混ぜて歌ってみる
- 歌い出しの高音に苦戦している曲にエッジを混ぜつつ歌ってみる
慣れていないまま使うとどうしても違和感が出てしまうことがあります。
自分に馴染むまでしっかりと、このあたりを空き時間に練習してみましょう。
いまいちエッジボイスを使う箇所がわからないという意見もあるかもしれません。
その場合は、次にエッジボイスが上手なアーティストを紹介するので、その人たちの曲を聞いてみましょう。そうすれば、使い所がなんとなく感覚でわかると思います。
4.エッジボイスが参考になるアーティスト
ここでは、エッジボイスが参考になる、「エッジボイス使い」のアーティストを紹介します。
エッジボイスが得意なアーティストの歌を聴くことで、どう使えばいいのかわかってくると思います。
ショーンメンデス
Shawn Mendes, Justin Bieber – Monster
ショーンメンデスはとてもエッジボイスが上手いです。
これはジャスティンビーバーとのコラボ曲です。聴いたことがある方ならわかると思いますが、ジャスティンビーバーもエッジボイス上手です。しかし、この曲では、ショーンメンデスとのバランスを考えているのでしょうか。全然いつもよりも抑えた歌い方をしています。歌全体の調和が取れていてすごいです。
ただエッジボイスを使っていればいいってわけではないことが分かります。
二人が歌い方の使い分けができることで曲全体の調和が取れて、聴き手側に一番気持ちがいいサウンドになるんですね。
ジミン(BTS)
BTS (방탄소년단) ‘작은 것들을 위한 시 (Boy With Luv) (feat. Halsey)’ Official MV
ウイスパーっぽい歌声にエッジボイスを混ぜています。
BTSは7人グループですが、その中でジミンさんはかなりエッジ効かせまくりなのでかなり参考になると思います。
歌声も男性の平均より高めで伸びがあり、透明感のある綺麗な歌声です。
BTS (방탄소년단) LOVE YOURSELF 承 Her ‘Serendipity’ Comeback Trailer
こちらはソロ曲なのでより聞き取りやすいと思います。
韓国語が難しいかもですが、エッジボイスは分かりやすく聞こえるのでかなり参考になると思います。
ONE OK ROCK
ONE OK ROCK – C.h.a.o.s.m.y.t.h. [Official Music Video]
日本のエッジボイス使いはなんと言ってもワンオクのTakaさんですね。
もうTakaさんのエッジボイスはマネができないくらいハイレベルです。
エッジボイスに高音がプラスされています。がなりでもないし、スクリームでもない。高音エッジボイスです。
高音のエッジボイス、難易度高すぎて多分真似できる人いるのかな?って感じる超人レベルまできてます。
歌い出しなど、真似可能なエッジボイスも披露されているのでそこはぜひ、参考にしてみましょう。
Aimer
Aimer 『蝶々結び』 ※野田洋次郎(RADWIMPS)楽曲提供・プロデュース
特徴的な柔らかい歌声にエッジボイスがスパイスになっています。
この曲にエッジボイスが加わるのと、そうでないのとでは全然雰囲気というか、重たさのようなものが変わってきますよね。
表現力が豊かなので、とても参考になると思います。
以上、エッジボイスが上手な歌手の紹介でした。
もっとエッジボイスが上手なアーティストが知りたいという方もいると思います。
そんな場合は、洋楽を漁ってみるといいと思います。
洋楽はエッジボイスを使っているアーティストが多いです。
とにかくいろんなジャンルのいろんなエッジボイスを聴いてみることで、自然と自分も表現しやすくなると思います。
歌う数も大切ですが、聴く数も大切です。
まずはエッジボイスのタイミング、長さ、トーンなど感覚を掴むことを意識して、エッジボイスを使っている曲をよく聴いてみましょう。
まとめ
本日はエッジボイスの出し方を中心に紹介してきました。
- エッジボイスの出し方は2パターン
全身脱力からのため息を止めて声を混ぜる方法
自分の一番低音を発声してみる方法
- エッジボイスは歌い出し、高音の前の助走で使うのが効果的
- エッジボイスをしっかり練習しよう
- エッジボイスを使う歌はよく聴いてしっかり感覚を掴んでから歌おう
以上です。
エッジボイスは子供の頃遊びでなんとなくやっていたからおぼえた。そんな方も多いと思います。
でもあの子供の頃にふざけてやっていた遊びが、こんな感じで歌の表現の一つとして使えるなんて驚きですよね。
このエッジボイス、上手に使えるようになれば、豊かに歌のストーリを表現しながら歌えるようになると思いますよ。
わざとらしくならないように気をつけるためにも、エッジボイスがかっこいい曲を聴いて聴いて聴きまくって自分のものにしちゃいましょう。
また、エッジボイスができるということは全身がしっかりリラックスしているということなので、ボイストレーニングもうまくいくと思います。
特に、声帯閉鎖や高音発声のトレーニングに効果的なので、エッジボイスができるようになってからできることも増えると思うので、ぜひエッジボイスをマスターしてみましょう。
この記事が少しでもお役に立てれば嬉しいです。
本日もこちらのブログを読んでいただきありがとうございました。
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