本日のテーマ、着実にボイストレーニングで声量を鍛える方法です。
悩みの大小関係なく声量をもっと鍛えたいと思っている方は多いのではないでしょうか。
むやみに大きく声を出そうとして、声帯を傷つけることは全くよくありません。
声を大きく出すと毎回喉が枯れたりしているならいますぐその発声はやめましょう。
結論、声量は全て鼻腔共鳴なので、とにかく日々の積み重ねで、少しずつ鍛えていく他ないです。
私自身も、昔販売員をしていた時に、どうにか周りの騒音に負けないように大きな声を無理に出した経験がありますが、本当に良くなかったと思います。喉を壊したことがありました。
何度も言いますが、こういう力まかせの間違った声量を上げる方法は、声帯を傷つけます。
正解の方法は喉をほとんど使わず顔全体に響かせています。おかしなことを言っているようですが、本当です。
今日はそんな、無理をせず、逆に体の健康にもいい、声量を鍛える方法を紹介します。
まずはたーなー先生が開発した、最先端の無料ボイトレアプリ『毎日ボイトレ』をダウンロードしつつ、こちらの記事を読み進めてください。
- 声量がなくて困っている
- 歌うと喉がすぐ痛くなってしまう
- もっと大きな声でカラオケで歌えるようになりたい
本日もこちらの記事はたーなー先生のマネージャーが担当致します。
1.声量を鍛えるためにはまず鼻腔共鳴の理解から
「声量をもっとアップさせたい」とレッスンを希望される方が多くいらっしゃいます。
まず初回に歌っていただいた時、とにかく大きい声を出してしまう方がいます。
それはだめなんです。力みすぎ。喉を痛めてしまいますし、うるさいだけになってしまう。
声は大きいかもしれませんが、美しくないので歌唱には適さないです。
もし、空気を力に任せて前に押し出すように発声して歌っていても「この人声でかいな」くらいにしか思われません。
歌唱としての魅力は、無いんですよね。
しかもすぐに喉を痛めます。
じゃあどうすれば声量を鍛えることができるのか。
答えは、空気を前に出すのではなく、口の中で声を軟口蓋に当てながらこもらせて、顔全体に響かせるんです。
専門的に言うと「鼻腔共鳴」と言います。
これが声量を上げる最初のステップです。
まず、これができなければ本当の意味での声量を鍛えることができません。
声の美しい響きや、グルーブ感、ビブラートやしゃくり、こぶしなどたくさんの高等なテクニックも、この鼻腔共鳴を理解していないと今後も声帯から発声することしかできないので、難しいかもです。
この「口の中で声をこもらせる」とか「鼻腔共鳴」イマイチわかんない。という場合はあくびをしてみてください。
「はぁ〜」と大きな口を開けて(開けなくても良いですが)あくびをしたときに、声が軟口蓋に当たって、鼻と耳に自分の声が響き渡っていることが体感としてわかりますか?
それがこの「口の中で声をこもらせる」「鼻腔共鳴」なんです。
ボイトレの先生によっては「頭の後ろで響かせる」と言ったりもします。
この「頭の後ろで響かせる」を私自信、全く意味が分からず長いこと疑問でしたが、発声をしながらやっとわかってきました。
わかるまで早い人遅い人いろんな人がいると思いますが、とにかく焦らずボイトレしてみましょう。
まずはこの鼻腔共鳴を体感して自分が理解するために、しっかりあくびをするように「はぁ〜」と、声を出していきましょう。
2.ちゃんと鼻腔共鳴できているかチェックする方法
ではこの鼻腔共鳴。ちゃんとトレーニングできているかチェックするために、いつでもどこでもできる方法があります。
- 手を口の前に持ってきます。
- その時口と手の間の距離は10㎝程度
- そして「あー」と鼻腔共鳴を意識して、あくびの喉で発声してみます。
- この時の「あー」の声色は、高いと喉が閉まって発生しにくくなるので、できれば地声が良いと思います。
この手を口の前に持ってきて「あー」と発生した時に息が思い切り手にかかるようであればまだできていません。
手に息がほとんどかからず、手の前で空気が口の中に返って循環しているような感じがあったらそれは成功です。
成功している人は声が軟口蓋に当たっているような感覚があると思うので、自分を研ぎ澄まして感じてください。
「軟口蓋に当てる」ことや「鼻腔共鳴」もなんなのかさっぱり分からない。そんな意見もあると思います。
ちなみに私も言葉ではなんなのかしばらくずっと分からないままでした。
ですが、あくびをした時に、確かに声が前に行くのではなく、喉の奥を伝って鼻に響いて耳がボーンとするくらいの音を感じました。
この時、これかも!と感覚的になんとなくわかりました。
このような感じで、まずはあくびをした時の自分を観察してみましょう。
きっと何か思うことがあると思います。
まずはわかるまでリアルなあくびの時にも自分に注目して、またトレーニングとしても自分であくびを「はぁ〜あ」とやってみてもいいと思います。
とにかく声量にまず大事なのは、声を軟口蓋に当て、鼻腔共鳴している状態を作り顔全体に音を響かせることです。
3.空き時間にはハミングや鼻歌を歌う
鼻腔共鳴がなんなのかわかったら、お気に入りの曲をたくさん鼻歌で歌ってみましょう。
これも鼻腔共鳴、顔を響かせるトレーニングとして有効です。
鼻腔共鳴のことが相変わらず理解できてもできなくても、大丈夫です。
鼻歌を歌うことはしっかり鼻腔に響かせることができるので有効です。
空き時間を利用して、散歩をしながら、車の運転中に、またスマホをいじってる時。いつでも良いです。鼻歌を歌いましょう。
また、ハミングも有効です。
「ん〜〜〜」と唇や鼻が震えて少しムズムズするくらいやってみましょう。
もしかしたらハミングの方がやりやすいかもですね。
ハミング、鼻歌、どういう効果があるの?と思われる方もいると思いますが、体がこの鼻腔共鳴による顔全体が響いている状態を覚えることで、喉に負担のかかる発声をしなくなることができます。
特に今まで歌うとすぐに喉が痛くなってた方はかなり改善されるのではないでしょうか。
なので、ハミング、鼻歌もとても大切なトレーニングの一つなのでやってみましょう。
また定番のトレーニングのリップロールやタングトリルも声帯周辺の筋肉がリラックスするので大変有効です。
4.しっかり滑舌良く口を大きく開けて、鼻腔共鳴で歌う
いよいよ鼻腔共鳴を意識しながら歌ってみましょう
あくびや、鼻歌の時のような響く感覚を忘れず、空気を軟口蓋に当てることも意識して鼻腔共鳴で歌ってみましょう。
この時体のスタイルは以下のようにしましょう
肩が内側に入りすぎないように背筋を伸ばして姿勢良くする。
背筋はピンとさせすぎなくてもいいですが、あまりにも猫背だったり、顔だけ前にでているようなよくない姿勢だと、声量も思ったように出ません。
またパフォーマンスとしても不適当です。
あくまでも自然にリラックスしてるんだけど姿勢はいい状態に持っていきましょう。
踏み込むように片足だけ一歩前に出す。
声量を出す時に踏み込んで歌うと不思議と響きがよくなります。
足が曲がるほど踏み込む必要はありません。こちらもあくまでも自然に、リラックスした状態で片足を少し前に出しましょう。
両手で歌を表現。高い声を出すとき、声量を大きく出したい場面では腕を頭の上であげてみましょう。
イメージは学校で先生に綺麗に挙手をしているような感じです。
マイクを使うときは、時は利き手じゃない方でマイクを持ち、利き手で歌を表現しましょう。
表現をしながら歌うと、表現を全くせず突っ立って歌うよりも圧倒的に声が出ます。
以上のようなスタイルで歌いましょう。
本当にこんなことで声量を鍛えられるのか。と言う意見もあると思います。
声帯だけを使い、声量を上げるのは限界があります。
鼻腔共鳴による響きを使うことで、ただ大きいうるさいだけの声じゃなく、奥行きのあるディープな、自分の歌を聴いてくれる人にも響く音を作ることができます。
この音は少しずつ鍛えると響く大きな音になるので、つまりこれが声量を上げることと同じ意味になります。
姿勢を良くして、表現をしながら鼻腔共鳴意識して歌いましょう。
まとめ
以上声量を鍛えるトレーニング方法を紹介していきました。
声量の全ては鼻腔共鳴と言っても過言ではありません。
なぜならば、これがまずできなければ、声帯を壊すような歌い方しかできないし、様々なかっこいいテクニックも自分のものにできません。
基本的にプロのボイストレーナーは、レッスンの初回でまずこの鼻腔共鳴から教える場合が多いです。
それはなぜかと言うとあまりにも間違った喉から出ている声で発声している人が多すぎるからです。
しかし、鼻腔共鳴の重要性は伝わりにくいかもです。地味すぎますし。
地味だけど。これさえできるようになれば確実に声に深みが増して、フロアにもオーディエンスの体にも響くような、声量ある歌声に育つ可能性も十分あります。
しっかりリラックスして、今日から鼻腔共鳴を意識した発声をする生活をおくってみてください。
声量を鍛えるには
- まずあくびをしてみて声が自分の軟口蓋を通って鼻腔に共鳴しているか確かめる
- 空き時間にしっかり鼻歌やハミングで歌ってみる
- 鼻腔共鳴をしっかり理解できたら鼻腔共鳴を意識して歌ってみる
- 歌を歌うときは背筋を伸ばし、足は一歩前に軽く突き出して、腕や手を使って歌を表現してみる
こちらが大まかなトレーニング方法です。
それでもまだ、書いてある意味が全然わけわからない場合は、プロのボイストレーナーから声量の鍛え方を教えてもらった方が早そうです。
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鼻腔共鳴を制すれば声量を制することができます。
いつでもお待ちしています。
本日もこちらの記事が少しでも参考になれば嬉しいです。
ブログを今日も読んでいただきありがとうございました。
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