音痴と言われる人には、ある共通する点も指摘されています。
それは以下のようなものです。
①運動性による音痴
これは、耳で正しい音程とか音階を聞き取れているのに、発声する際には、
咽喉の運動とか筋肉の緊張などによって、音程がずれてしまうという状態に
なってしまうケースをいいます。
歌うということを意識しすぎて、過度の緊張によって喉の筋肉の収縮が
起こってしまっているのです。
恥ずかしがり屋さんなども、こういう事例に入ります。
こうした場合は、音階は正確に把握できていることから、声帯訓練などを行えば、
簡単に直すことができるケースです。
②感受性による音痴
これは、正確な音程とか音階を聞き取れていない場合に発生します。
しかも、本人が音程がずれていることを自覚していないケースも多く、
直すのが難しいこともあります。
ただ、こういう人は、過去に、正しい音階というものを聞くチャンスが少なかったことに
由来しているので、音痴を修正するには、正しい音階を何度でも聞かせるということで
治していくことも可能でしょう。
正しい音階を聞く機会が少なかったことによる経験不足とも考えられます。
それと、もうひとつ、自分の内部で響いた声は自分の耳で聞くので、
客観的音階を捉えにくい状態にあります。
こういう場合は、自分の声を録音してその差を埋めていくことで正確な音を
把握できるようになるはずです。
カラオケ教室で何度も歌い、楽曲のレパートリィを広げ、
それによって音階そのものを習得していくことが早道でもあります。
歌うことも大切ですが、音階を体に入れるチャンスが少なかったのならば、
簡単な楽器を習ってもいいのではないでしょうか。
多少程度の音のズレならば、音痴ではないのです。
カラオケ教室で繰り返し練習することで、音程も確かなものになるでしょうし、
喉元の筋肉もほぐせます。カラオケなどの遊び程度ならば、
多少の音のズレは気にせずに、楽しく歌いたいものです。
