昨今ではプロを目指しているかたはもちろんのこと、そうではなくても歌が上手くなりたいと願っているかたは、気軽にボイストレーニング教室に通うようになりました。
ただ忙しい社会人のかたですとなかなかレッスンに行くことができずに思うように上達をしない、そもそも教室に通う暇もお金もないという悩みを抱えているかたも少なくありません。
ですが歌が上達するためのポイントを綴った本やインターネットの動画などで、気軽に歌いかたの参考になるテキストが手に入るようになりました。
家の中にいながらでも自分でできるボイストレーニングの方法を知って、自分のペースでコツコツと練習していくのも一つの手でしょう。
一番大切なのはボイストレーニングを続けていくことです。どんなに歌が上手いプロのかたでも、声を保ち続けるためにボイストレーニングは欠かせません。一日に十分から三十分程度で構いませんので、声を鍛え続けましょう。
特に大切なのが声の出しかたです。
ボイストレーニングというのは音程が取れるようになるだけではなく、歌うための体作りからが基本になります。
体の力を抜いて腹式呼吸で自然に歌えるように、まずはお腹に手を当てて膨らんだり縮んだりを意識しながら息を取り込む練習をしていってください。
そうして取り込んだ息を遠くに飛ばすように声を発します。普段おしゃべりをするときの声と歌うときの声というのは、声の出しかたが全く異なります。
歌うときには通常よりも大きめの声で、多くのかたに聴かせるように発声をしましょう。
自宅で大きな声出すのが困難だという場合には時間があるときに一人カラオケなどで練習を行ってください。普段は呼吸の仕方やお腹から声を出す意識を掴む練習、ハミングで音程を取る訓練などをしておくといいでしょう。
ただし、自己流の練習はあまり専門的なことを行わないほうが吉です。テクニックなどについてはプロのかたに指導してもらったほうが効率よく身に付きますし、変な癖が付いてしまうと後々矯正するのが大変です。
ですが、腹式呼吸や音程を取る練習は歌の基本中の基本で、コツコツと努力していくことで身に付きます。自分でトレーニングを行って自信を付けてください。