バラード。
いわゆるテンポのゆっくりな
ゆったりとしたビートの歌です。
このバラード。
歌い手にとっては最高の見せ場の一つ!
バラードをバッチリ
歌い上げることができれば、
観客の心を鷲掴みにすることが可能だし、
何より、歌手としての
力量があることを示せます。
でも、具体的に
どうやって歌ったら、
バラードでいい歌を歌ったことになるのか?
意外と判断基準があいまいで、
はっきりしていないと思いませんか?
ピッチ(音程)がよければいいのか?
リズムがヨレたり、ズレたりしなければいいのか?
発声や発音がよければいいのか?
バラードのいい歌の基準って、
言われてみればよくわからないですよね。
もちろん、いろいろな解釈、
いろいろな考え方があるのが、
音楽、そして歌のいいところ。
なので、一概には言えないのですが、
確実に言えることが一つだけあります!
それは、
【バラードはリズムが命!】
これは、単純に
リズムがヨレない、ズレない、
というレベルの話ではありません。
その歌手が持っている、
根本のリズム感のお話です。
もっと具体的に言ってしまうなら、
【ビブラートのリズム感】
です。
ある程度テンポのある曲なら、
もともとリズムが早いので、
ある程度ごまかしが効きます。
でも、バラードは超スローテンポ!
リズムの微妙な感覚まで、
全てわかりやすく出てしまいます。
特に歌手の目線からみると、
「ロングトーンでビブラートを
どういうリズムでかけるのか!?」
これが如実に表れてしまうのです。
テンポの遅い、ゆったりしたビートの上で、
早いビブラートをかけるのか?
それこそゆったりとした大きなビブラートをかけるのか?
このあたりのリズムの解釈で
バラードがいい歌になるのか?ならないのか?
はっきり出ると言っても過言ではないでしょう。
音程や発声はもちろん、
よりはっきりとリズム感が問われる!
これぞバラードの特徴です。
ぜひ、リズムの視点から、
自分なりのバラードのいい歌基準を、
作り上げて、実践に活かしてみてくださいね。