90年代にカラオケブームが一世を風靡し、その後、大きなそのブーム自体は治まりはしましたが、しかし現在も歌が大好きな人たちを中心にカラオケは人気です。
いわば一般的な娯楽のひとつとして、完全にカラオケは定着し、その市民権を得た状態にあると言えます。
皆さんもカラオケにはよく足を運ぶと思うのですが、やはりその際、一緒に行ったお友達やカラオケ仲間たちよりも上手く歌を歌いたいですよね。
そんな願望を実は抱いている方のために、ちょっとしたカラオケ上達法を伝授いたします。
まずはマイクに関しての上達テクニックです。マイクには指向性というものが存在しているということを皆さんはご存知でしょうか。きちんとした方向から声を発しないと、マイクはあなたの声を的確には拾ってくれません。カラオケマイクは単一指向性のものが多いですから、まっすぐとグリップ(握り)部分を手で握り、マイクを口とまっすぐになるように構えて歌うことで、より良くあなたの声が響きます。
また、現状カラオケにおいてよく見られるマイクの握り方に、ウインドスクリーン部分を手のひらで覆うようにするものがあります。マイクの先端の丸くなっている部分にある鉄網のような箇所のことです。あれは本来的には余計なブレスをマイクが拾わないようにするためのもので、ノイズ軽減を主眼として取り付けられています。しかし、そこを手で覆ってしまうと、本来拾うべきはずの歌声までマイク本体に届かなくなってしまいます。テレビを見ていると、ハンドマイクを使ったヴォーカリストがこうした握りをしていることもありますが、カラオケにおいてはそれを真似るのは避けましょう。上達どころか、声が貧弱に響いてしまいかねません。
また、エフェクト(エコー)の適切な設定も、カラオケの上達には不可欠です。エコーが深くなると声の響きが良くなりますから、ついつい設定をウェットにしてしまいがちですが、あまりに限度を超えてしまうとまるでお風呂場にいるようなエコー感になってしまい、何を歌っているのか判然としないといった状態にも陥ってしまいかねません。オケと自身のヴォーカルとのバランスを考慮しつつ、過剰にエコーを深くかけずに適度なエフェクト感を維持しましょう。
あとはしっかりとオケのグルーヴを身体で感じつつ、それに歌声を乗せていく形で楽しみながらしっかりと発声していけば、自然とカラオケは上達していきます。うまくなるまで他人に聴かせるのは気恥ずかしいという方には、いわゆるヒトカラ(一人カラオケ)でまずはしっかり歌い込むというのも良い方法でしょう。