人前で歌う機会というのはいつ巡ってくるか分かりません。
でも車社会の街に住んでいると、カーオーディオから流れるお気に入りのセレクションを口ずさみながら、時には思いっきり歌いながら運転していることが多々あります。
おかげで自然とレパートリーは増えていきますが果たして上手く歌えているかどうかは自分だけでは分かりません。それでもいいんです。自己満足に浸っているだけなのですから。
しかしひょんなことから人前で歌う機会、例えばカラオケに誘われる等して、日々蓄えてきたレパートリーを披露するとなったら車内で一人口ずさんでいた時のように歌えるかどうか。
言わずもがな答えはノーでしょう。お若い方ですと、カラオケも立派な恋活の場。高い歌唱力で周囲に好印象を与えたい所ですよね。
少しでも歌のランキング上がれば歌う事も聴く事も楽しくなってきます。もし歌唱力アップに興味のある方は、ボイストレーニングを手軽に始めてみてはいかがでしょうか。呼吸法、発声法といった基礎から、リズム、音程、高音といったコントロールなど少しステップアップしたトレーニングがあります。どの段階から行うといった選び方ではなく、初歩を大切に一つ目のタスクからこなしていくことが肝要でしょう。
さらに進んだトレーニングですとグループレッスンというものがあるそうですが、これはボーカルスクールといった本格的な所で行われるプログラムでしょうから、趣味として行うには、と気後れしてまいますよね。しかし、私の通うスポーツジムでは「ペア会員」というプランがあり、男女の組み合わせ問わずペアでの入会だと、一人で通うと続かないけれど、友達や身内と一緒に通うのなら長く続けられるという相互作用が働くそうです。
話が大きく逸れましたが、もしボイススクールに何かしら興味を持たれたら、同じ趣味を持つお友達を誘ってみるのも良いかと思います。その際、無料体験などを行っているところであれば利用しない手はないですよね。
あるいはひとつの目標を立てて、それさえクリアできれば「卒業」とするのも充分ありだと思います。
例えば私の場合ですと、ビブラートがどうしてもできずにそれを克服したいがために門戸を叩きました。ボイトレスクールの方も快く歓迎してくれて、先述のような基礎トレーニングを積んで発声の基礎から磨き直し、トレーニングが進んでいくうちにビブラートができるようになり、自分の判断で「もう安定してビブラートを効かせられる」として円満にそのスクールを卒業しました。
本当はもっと高いレベルでの見地があるのでしょうけど、私はそこまでは求めておらず、楽しく歌えるだけで大満足でした。カラオケに誘われることよりも運転中の車内で歌っていることのほうが今も断然多いですけど、とてもよい経験をできたと感じております。
