たしかに音痴の克服方法はあります。何も生まれながら絶対音感を持っていなくとも歌は上手く歌えますし、音痴を直すことはできるのです。それではまず、音痴とは何かと言いますと、音程が外れてしまう、音程が上手く取れない、要するに音程がキーポイントになります。しかし、音痴イコール歌が下手、音痴じゃない人イコール歌が上手い人。というわけではないので早とちりしてはいけません。
音程が良ければイコール歌が上手いというわけではないという事です。
ただ、もちろん音程は良いに越したことがありませんし、音程を自由自在にコントロールできる人はやはり歌が上手い人だと言えるでしょう。野球に例えるとなんでも投げれる名投手のようなものです。
歌とは言葉がメロディーに乗って流れていきます。もしくはその流れをメロディーと言いますが、言葉はそれぞれ音符に変換できます。その音符一つ一つの音が正確であることが音程が取れているという事です。
音程を上手く取る方法として、一つ前の音符の音に気をつけようというのがあります。例えば歌を歌っていてどうしてもここの部分がうまく歌えない、上手く音程がとりづらい、そんな経験がありましたら、見直すところはその部分のひとつ手前なのです。歌は流れていますから、前の音がとても大きく関係してきます。どうしても上手く出来ないと言う部分は、案外その手前が上手く出来てないから生じていることも多いのです。
レコーディングエンジニアの人によく聞きますが、機械で音程を見てみると結構ズレがあるのに、普通に聞いているとうまく聞こえてる。またその逆のパターンも多いと言います。音程が合ってれば歌は上手いというわけではないのです。
そうなってくると音痴の定義も難しいのですが、やはり言えることは歌は心で歌うものだということに尽きるのではないでしょうか。音痴の克服ばかりに目を向けず、人の心に響く歌を歌えるようになって欲しいと思います。
