この歌の魅力に感激したした人は、昔の人たちばかりではありません。
若い人たちにも、けっこうこの歌を知ってる人がいます。
若者が昭和を見つめ直しているのです。最近流行のサブカルチャーの原点が昭和にあるからだと思います。
その歌は「サルビアの花」という歌です。
当時は、もとまろという女性だけのコーラスグループが歌っていました。フォークソングとしてヒットしたのだと記憶しています。
カラオケなどに行くと、みんながそろそろ終わりにする時間になると、最後に盛り上げる前に、一度雰囲気を暗くするときにピッタリの曲です。
男性が歌っても、女性が歌っても胸がキュンとしてしまいます。
歌そのものは誰でも歌えますから、少し練習すれば大丈夫です。練習する時のアドバイスとしては、声は少し小さめがいいです。その方がみんなの注目を集められます。静かに歌うのです。何回か練習すればこの感じはつかめると思います。
歌詞の内容は、男が恋人にふられて、彼女が結婚してしまうのを見送るというストーリーです。男は泣きながら、ベッドに真っ赤なサルビアの花を撒き散らすのです。静かにです。男の純情さと現実の厳しさが感動ものです。みんなシーンとなりますが、このあとに盛り上げればいいのです。カラオケの定番とはいきませんが、世の中にこれほど切ない歌もないと思います。男性からも女性からも共感を得られます。一瞬のオアシスのようなものです。練習すれば練習するほど味がでる歌です。
カラオケの世界では、隠れたヒット曲だと思います。
もう一歩踏み込んで、この歌を理解しようと思ったら、この歌の作曲者で、自分のピアノの伴奏だけで歌う早川義夫の「サルビアの花」も聞いて欲しいです。これは、男でこのような失恋の経験なんかがあったら、もう涙が止まりませんね。
大好きな彼女が自分の目の前で、他の男と結婚してしまうのですから。
映画の「卒業」を思い出す人もいると思います。
失恋フェチの人なら、誰でも知っていると思います。
小さなライブハウスで、この早川義夫のこの歌を聞いたら、失恋は悲しいだけではない事が理解できますよ。失恋が人間を成長させる事も知るでしょう。例え自分で経験しなくても、いい歌はそのメロディーと詩で素晴らしい感動と経験を与えてくれます。
まずはこの歌を練習して、カラオケでみんなをびっくりさせてください。本当に切ない歌ですが最高です。
あなたの繊細な感覚がみんなに認められる事でしょう。
この歌に出会った事は幸せだと実感できるはずです。