カラオケを楽しむ方法。それは自分にとって歌いやすい曲を見つけることから始まると思います。

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私は現在30代なのですが、学生時代にビジュアル系バンドのブームがありました。
私はそのど真ん中世代なので耳馴染みも良く、何かと言えば彼らの曲を聴いているのですが、歌うとなると高音のオンパレードで苦しいんですよね。
もちろんそんな高音を難なくこなす猛者もいるのですが、私はどうしてもキーを下げて歌わざるを得ないので満足はできていませんでした。
そのためか、歌は聴くものであって、歌うべきではないと思っていたのです。
そんなある日のこと、会社の後輩たちと飲みにいた帰りにカラオケに行くことになりました。
私は事前に「俺は歌わないから聴いているだけ。お前らだけで歌えよ」と釘を刺しました。
こうしてカラオケがスタートしたのですが、20代の後輩は私の知らない曲を歌うので、ジェネレーションギャップを感じていました。
そんな中で、70年代のフォークソングを歌い始めた後輩が現れたのです。
随分と古い曲を知っているし歌うんだなと思って聞いてみると、「だって先輩、この時代の曲って凄い歌いやすいんですよ」と言うのです。
私は目から鱗が零れ落ちる心境でした。
今まではビジュアル系バンドの曲を中心に高音に苦しみながら歌っていました。
考えてみれば、曲を自分に合わせようと頑張りすぎていたのです。
日本には様々な曲はあります。当然、自分が歌いやすいキーの歌もあるはずです。
私は後輩に何か歌いやすい曲は無いか聞きました。
すると、これなんかどうですか?と、とあるアイドルグループの曲を指さしてきたのです。
私は「これって女に大人気の曲だろ?俺が歌うと場がシラケるぜ」と言ったのですが、後輩は「何言ってるんですか。逆に盛り上がりますよ」と薦めてきたのです。
私は前言を撤回し、歌うことを宣言。すると他の後輩たちが拍手で盛り上がり、私が入力した曲名を見てさらに大盛り上がり。
テレビで散々流れていたので、曲も歌詞も何となく頭に入っているのが幸いして普通に歌い切ることができました。
その時の快感と言ったら……最高でしたね。
今では自分が歌いやすそうな曲は何かなと探す毎日です。
ちなみにその日以来、私は後輩たちにそのアイドルグループ名で呼ばれるようになりました。良かったような悪かったような……変な心境ですね。

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