私の会社の同僚でビックリするような音痴の女性がいました。
本人は気持ち良さそうに歌っているのですが、明らかに音程は外れ、声もキンキン声で不快そのものです。
一番そばで聴いているはずのご自身では、何も思わないのかなと思ったのですが……。
実は一昨年の忘年会の時に動画を撮影していまして、二次会のカラオケの映像も撮っていたのです。その中に例の女性も映ってたのですが、自分の歌声を聴いた瞬間「えっ……」と絶句してしまったのです。
本人曰く、自分があんな音程を外してキンキン声で歌っているとは、全く思っていなかったそうです。
あまりのショックからか、その女性は青ざめた顔で映像を観ていました。
一緒に観ていた我々も、どう声をかけて良いのか分からずに気まずい空気になってしまったのを覚えています。
さてその同僚の女性ですが、今はどうなっているのかと言いますと、かなり歌声が改善されています。まだ客観的に聴いて「上手い!」とは言えるレベルではありませんが、それでも音程や声質は一昨年とは格段に変わっています。
実はその女性、音痴を克服するべくかなり練習をしたらしいのです。
その練習方法なのですが、自分の歌声を録音してとにかくダメな部分を洗い出して克服しているそうなんですよね。
音痴な方には2つのパターンがあるようで、1つはご自身の音痴を理解した上で歌っている方。もう1つはご自身の音痴の具合に気が付かないで歌っている方です。
同僚の女性は後者のパターンだったんですね。
しかし録音して客観的な立場で自分の歌声を聴くことはできます。
彼女はこうして何がダメなのかを確認し、克服していったそうなのです。
また声質を変えるにはどうしたら良いのかを考えたそうなのですが、そこはやはり素人の浅知恵です。さすがにこれは分からないということで、プロのボイストレーニングの門を叩いたそうです。
その甲斐あってか、明らかにキンキン声は鳴りを潜め、腹から重厚な声が出ているように感じました。
自分の意識改革とプロの力を借りれば、わずか1年ちょっとで音痴も克服できるんだなと思いました。私もやってみようか検討中です。