結論から言ってしまうと、歌手になるためにはボイストレーニングが必要です。
「自分のオリジナリティが消えてしまうので、ボイストレーニングは受けたくない」なんて人がいますが、違います。ボイストレーニングでオリジナリティが消えてしまうことはありません。むしろ、ボイストレーニングは自分の歌声を知るきっかけになり、個性を磨いて引き出すことができるようになるんです。オリジナリティ、簡単にいうと個性ですが、ボイストレーニングを受けないと悪い意味で個性的な歌声になってしまい、歌手どころかカラオケでもマイクを取り上げられてしまうでしょう。
オリジナリティを語るのであれば、ボイストレーニングで基本的な歌唱法をマスターした上で考えることなので、基本的なものが身についていないうちは気にするようなことではありません。
また、歌手になるためには人々を感動させるような歌声が欠かせません。しかし、感動には基本的な要素があります。たとえ地声の声質がとても素晴らしいものだとしても、音程が何度も外れていては聴く耳に耐えませんし、リズムに乗っていなければ、聴いている人も乗ることができません。声量がなければ、文字通り観客の耳にさえ届かないのです。それでは観客に感動してもらうことはできません。
他にも、歌手になるにはボイストレーニングや、実践にたくさんの時間をかけなければなりません。
現役で活躍されている歌手の中には、こどものころから厳しいボイストレーニングを受けてやっと歌手になれた方がいます。
ボイストレーニングを受けたことがない歌手の場合でも、ライブハウスなどに何十回、何百回という実践を経て歌手になられた方もいます。
どちらも厳しい環境でしょう。それくらい歌手になることは難しいのです。
しかし、やる気と音楽を愛する心があれば、何歳からボイストレーニングを始めても歌手になれる可能性は十分にあります。最初は自分に合いそうなボイストレーニングスクールを探してみるとよいでしょう。
