「元気が出る歌」と聞いてまず思い浮かぶものはなんでしょうか。
明るい歌、励ましてくれる歌、勇気づけてくれる歌…
思う浮かべるものは、その人の好み・性格によって様々なものがあると思います。
しかしそれのほとんどが、熱く、力のこもった歌ではないでしょうか。
今回おすすめしたいのは、そういった従来の「元気が出る歌」とは一味違った魅力を持つアーティストです。
それは、Perfume。
Perfumeとは、三人の女性からなるテクノポップユニットで、無機質な声とサウンドを特徴としているアーティストです。
彼女たちの洗練された声と音楽は、聴く人の心を弾ませ、ときに落ち着かせてくれる、とても心地のいいものとなっています。
しかしなぜ、そんな無機質で未来的なPerfumeの音楽が「元気が出る歌」としておすすめなのか。
その秘密は、彼女らのプロデューサーである中田ヤスタカさんの書く歌詞にあります。
Perfumeの曲の歌詞は、どちらかというと短く、無駄を省いたような言葉でできています。
通常元気の出る歌詞といえば、熱く背中を押してくれるようなものを思い浮かべがちですが、
Perfumeの歌詞は、言ってしまえばその反対をいくようなものです。
無駄な感情を省き、必要なことだけを淡々と伝える、その単調さこそが元気のない時に必要な要素なのです。
人には音楽を聴く元気も出ないような時があると思います。
そんなとき、無機質なPerfumeの曲は、非常にシンプルで聴きやすい曲だと言えるでしょう。
リラックスして聞ける曲に耳をすませてみると、聞こえてくるのは洗練された無駄のない歌詞。
無駄がないということは、自分の気分によってどんな風にでも受け取れる歌詞だとも言えます。
落ち込んでいるときは、励ましてくれ、悲しいときは慰めてくれる、そんな歌詞がPerfumeの曲には散りばめられているのです。
元気のない時に、そっと元気を分けてくれる、そんなPerfumeの曲を聴いてみてはいかがでしょうか。
