歌の巧拙は生まれつきのものがあります。小学校時代を思い出してみてください。
歌の上手いクラスメートがいれば、そうでないクラスメートもいましたよね。
音程や発声の仕方を生来会得している人は存在するのです。しかし、そういったものは練習することで体得することは可能です。
練習方法として自力で練習するのも良いでしょうし、友人知人にアドバイスを貰うのも良いでしょう。実際に現代ではカラオケボックスという便利な場があります。ここで歌を練習するなり、披露するなりすれば良いのです。
しかしそれでは壁にぶち当たることは必至でしょうね。
考えてみてください。例えば格闘技を習得しようと思ったら、本を見ながらひたすら型の練習だけをしますか？苦手な教科を勉強しようと思って、参考書をひたすら読み漁って問題を解き続けますか？
もちろん時間をかけてやり方を工夫すればそれでも良いでしょう。しかし必ず壁にぶち当たります。人間はある程度のレベルまで達すると、次のステップに進むためには指導者が必要になるのです。
歌の場合、それはボイストレーナーになります。ボイストレーナーの多くは、歌を専門に勉強してきた方々になります。従って生徒に何が足りないのか、そしてその足りない部分を補うにはどうすれば良いのかが分かるのです。
例えば今すぐに腹から声を出し、さらにビブラートをかけて歌いなさいと言われて出来ますか？普通は出来ないでしょう。
しかしボイストレーナーであれば、それに対する技術を持ち合わせているので、まずはどうするべきなのか、そしてどうしたら良いのかが分かるのです。
また声質によっては、腹から声を出すよりは囁くように歌う方が良いとか、裏声を効果的に使うべきであるなど自分では分からない部分も指摘してくれるでしょう。
その指摘にはきちんとした裏付けがあるので、結果的に自分でしか出せないオリジナルの声を得ることができるようになるのです。
歌唱力の向上もそうですが、自分の適性を見抜いてアドバイスをしてくれる存在がボイストレーナーになるので、より高みを目指すのならこういった方々に教えを乞うのも絶対に必要だと思いますよ。
