歌声で人々に感動を与えて、長年活躍している歌手というのは、きちんとしたボイストレーニングを行っている人が多いです。
きちんとした歌い方ができていないと、喉を傷めて、歌手生命も縮まりますし、歌によって声で表情を変えることができないとすぐに人々に飽きられてしまいます。
では、具体的にボイストレーニングとはどのようなことを行うのでしょうか。
まずは、ボーカリストにとっての楽器と言ったら、身体になりますよね。
声というのは、喉だけで出しているのではありません。
正しい姿勢の取り方、呼吸の仕方、喉の開き方、正しいリズムと音程の取り方を習得して、身体を楽器にするのです。
正しい歌い方をすれば、喉を傷めることなく、安定した歌声を出すことができます。
様々な音域の歌を歌えるようになるためには、チェストボイス、ミドルボイス、ヘッドボイスのテクニックを習得する必要があります。
併せて声量のコントロール、抑揚の付け方もできるようになると歌に表情をつけることができます。
これらのテクニックを学べば、自分で自分の歌声を思いのままにコントロールすることができるようになります。
より歌唱力をアップさせるには、自分の声に磨きをかけるためのトレーニングを行います。
声を様々な周期の長さで揺らすことで出るビブラートや下の音程から音をずり上げるシャクリ、フレーズの音のピッチをずり下げるフォールダウン、歌の中で節回しを強調するこぶしを習得すれば、歌手としての表現力がアップします。
これらのテクニックは一度習得したらおしまいというものではありません。
歌手として活動を続けていく限りは、継続してボイストレーニングを行い、自分の声の調子を確認したり、より発展させて行かなくてはなりません。
同じ歌を歌っても、歌手によってその歌の印象が変わることがありますよね。
プロの歌手として活躍していくためには、作詞・作曲家にこの人に歌ってもらいたいと思わせる表現力や声のテクニックが必要なのです。
